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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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甘い同棲生活B-1





理央は加奈子がシャワーを浴びている最中、汗だくになったスエットを洗濯機に放り込み、洗濯済みの長袖のTシャツとハーフパンツにバスルームで着替えた。
木綿子が眠る和室へ静かに向かう。

ふすまを開けると、木綿子は眠っているようだった。
良かったと胸をなでおろし、冷たくなってしまった布団に潜り込む。
その瞬間木綿子が寝返りを打って、二枚並べられた布団の真ん中のギリギリくらいに体を横たわらせている状態になった。
理央は仰向けで布団に潜り込んだが、思わず木綿子のほうを見やる。
思ったよりも自分の体と近い位置に、木綿子の顔があった。


(げ……)


さすがにまずい。
理央が離れようと、木綿子に背中を向けた時だった。
理央の背中に木綿子の手が当たる。
人肌のぬくもりを感じて無意識にーーおそらく亨と間違えたのだろうが、木綿子は理央の体をあろうことか、抱きしめてしまったのだった。

(ちょ、ちょーーーっ。遠月さんっっ)

無理やり体を離そうとして、木綿子が起きてしまって何かしようとしたのだと勘違いされるのは嫌だった。

理央はぎゅっと目を閉じる。

加奈子と卑猥な行為を行なってかなり疲労しており、木綿子に性的な興奮を覚えることはなさそうだった。
だが、木綿子の寝息がふきかかり、柔らかな体が押し付けられている状態には罪悪感を覚えてしまう。

(お、おっぱいおっきいから、当たってるってっ。遠月さーーーん!!)

ぎゅぅうっと目を閉じて、どうしていいかわからない状態で、やり過ごそうとしていると、ふすまがゆっくりと、静かに開く。

(さ、最悪だっ……)

加奈子が入ってきたのだった。

「か、かなこぉ……」

小さな声で助けてほしそうに訴える。
加奈子は状況を判断したらしく、思わず笑っている。
そして布団の中に無言で潜り込み、木綿子の体をどけるでもなく、つんつん、と困り顔の理央の頬をつつく。
そして小さな声で尋ねた。

「寝てる木綿子ちゃんに抱きしめられちゃうくらいの関係だったの?」

「ん、んなわけないじゃんっ……」

「ふふ。あたし、理央の部屋で寝ようか?邪魔したら悪いから」

「や、やだっ、僕、遠月さんに何かしたって思われたら困るっっ」

木綿子に抱きしめられながら、首を振る理央の姿はあまりに滑稽だ。
加奈子は少し体を起こして、すやすやと眠る木綿子を見ながら笑いを堪えていた。

「も、もぉっ、遠月さんっっ!」

理央は少し大きな声を出して、木綿子を起こすように声をかけた。
木綿子が「ん……ん…」と声をあげる。
人のぬくもりを感じた彼女は、手でその感触を確かめて、さらにここが亨のベッドでないことを思い出して、はっと目を覚ます。

「木綿子ちゃん、誰かと間違っちゃったみたいよ?」

理央の後ろにしがみつくような体勢になっている木綿子の頭に手を伸ばして、加奈子は優しく頭を撫でた。


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