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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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犯され願望-1

 今日も納屋に忍び込んで、いやらしい漫画の古雑誌の山を漁ったりなんかしています。気になった…というか、ハッキリ言えばオナニーのときに思い浮かべるようなシーンが載っている雑誌は、山から分けて積んだりしています。

 『いつも澄ましているけど、ホントはこうして欲しかったんだろ!?』
 『やめて! こんなことして許さないから!』

 女の人が男の人に組み敷かれて…脚を開かされて…犯されています。顔を背けながら怒りの形相で男の人を拒絶するようなセリフを言っているけど、心の中の感情を表す吹き出しには(ああ〜〜、コレよコレ)って。

 『どうだ村上! 中山なんかよりずっといいだろ?』
 『中山くんはこんなことしたりしないわ! なによ、クラスで成績ビリのくせに!』

 こんなやりとりをしているのは、制服姿なので高校生の男女のようです。顔かたちは妖艶と言っていいくらいのオトナの感じですけど…。ウチの学校の制服に似ていてドキドキしてしまいます。わたしはこんなツンケンした感じではないけれど…。

 村上という女子はセックスに興味津々で、一線を超えることを想像しては悶々とオナニーをする毎日。帰り道が一緒になったクラスメイトの中山という男子にモーションをかけてみたものの、優等生タイプの中山に距離を置かれてしまいます。ますます悶々として体育館の倉庫で自分を慰めていたところを粗野なタイプの男子に見つかって、そのままマットの上に押し倒されてしまいます。

 マットの上で体位を変えながら何度も交わるシーンが続きます。事が終わって男子がズボンのベルトを締めています。

 『もっとしようぜ。明日から俺と付き合えよ』

 漫画は、村上の口元のアップで終わります。口角の上がった口元…。そして村上が心の中の呟き。とても処女を喪失したばかりの女の人とは思えませんけど…。

 『貴男こそ立派な優等生よ』

 わたしは漫画の村上さんみたいに胸も大きくないけど、旨を鷲掴みにされてもみくちゃにされてみたいし、とにかく悶々としてオナニーに耽っているシーンは身につまされます。自分から男の人を求めたりは絶対できないし、セックスに興味があるなんて口が裂けても言えないけど、好きでもない男の人から激しくカラダを弄ばれる…みたいな状況は、オナニーするときに想像する情景だったりもします。

 『大してデカくもないおっぱいだな。ケツはまあまあか…』

 クラスメイトの吉田京子はどう思っているかな…。お昼休みにお弁当を食べ終わって、校舎の屋上での京子とのおしゃべりの話題にしてみます。

 「まあ、オンナの方にまったくその気もないのに、つまらんオトコに犯されるのはたまったもんじゃないと思うけど、カラダの構造的にはそんな展開にもなったりもするのかしらね」

 眼鏡を光らせて答えてくれます。

 「そうだよね? なんか、こっちから接近するって、なんか、できないし。…構造から…っていうのは、その…種をまく方と畑の方…ってこと?」

 わたしがモジモジと問いかけます。

 「いいねぇ…アンタの家らしくって。最近は何がとれるんかな。この前貰ったとうもろこし美味しかったわぁ」

 話があさっての方に行ってしまって、会話が終わります。いえ、誰かが屋上に上がってきたので、わざと話を締めくくったのでしょう。スマートな終わらせ方に感心させられます。もうそれだけでいいのに、わたしはとうもろこしの話題に乗っかってしまいます。

 「あのとうもろこしは、〇〇という品種でね。随分前から作ってるってお母ちゃんが言ってたわ。今年は、思ってたよりもちゃんと育ってよかったって」
 「ああ、そうかそうか」

 京子は可笑しそうにしています。

 「とうもろこし畑は身を隠すには十分だな」
 「えっ?」
 「○○っていう品種は、なんかこう…背が高くて、葉っぱがわさわさと茂って…」
 「うん…そんな感じ。よく知ってるね」

 町場に住んでいる京子なのに、とうもろこしの品種にまで詳しいなんて。

 「今度、畑のそばでうろうろしてたら?」
 「…ああっ、そういうこと…」
 「粗野な男の性欲のはけ口になって、たっぷり種を放出されて…」
 「…そんなところまでは考えてなかったな」
 「そうよ。実際に遭ったら大変だけど。だからこその願望…ってことでしょ」
 「そうね。あくまでも願望」
 「相手の男のタイプにだって選り好みがあるんじゃないの?」
 「…そう言われれば相手の男がどうこう…ってあんまりイメージないわね」
 「そんなもんでしょ。…あ、そうだ。お母上がとうもろこしの栽培を始めたのは何年前からなの?」
 「えーと…何年前なのかな…ええっ? いったいどういう意味?」
 「ははは…今度お伺いしてみたいなぁ。お母上は『犯され願望』をお持ちなのか、それとも逆なのか…」

 京子の妄想力はわたしの相当上を行っているようです。

 「さっき、カラダの構造のことを言ったけど、男が女を犯すのは勃ってるアレを女のアソコに突っ込むってだけで構造上大した話ではないわよね。逆に女が男を犯すには男をしっかり勃たせておいてっていう手間が要るはずじゃない? その方が難易度高いわよね?」
 「そういうのもあるかもしれないけど…それで、どうするの?」
 「『大してデカくもないな。硬さはまあまあだな…次!』」
 「『次』って…」

 京子の妄想では相手の男は複数だったようです…・そういうのもあるのかもしれませんね。男の人がかわるがわる…。

 『もう許してください…お願いです…』

 「村上さん」ほどツンケンしていないわたしは男の人たちに哀願します。でも、心の中では…(ああ〜〜、コレよコレ)。京子に続いてわたしのスイッチも入ってしまったところで、そろそろ昼休みも終わる気配。二人の処女の背伸びした話も終わります。


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