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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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信頼の構築-2



いやいや、川上ゆきえのイメージは全くの真逆だ。

この放尿シーンを見て興奮するような変態野郎が目の前に現れたとしても、ゆきえは動じない。
お漏らし≠キる股座を凝視されるのを好しとし、その小便臭い水着をジュルジュルと啜られても、そして水着を捲られて秘肉をベロベロと舐め回されても、この破廉恥な体位を崩したりしない。

ゆきえは睨んでいる。
だがそれは、男の欲情を跳ね退ける反抗ではなく、むしろ積極的に受け入れようとする《挑発》の眼差しだ。
この恵まれすぎた女体を開け渡す対価として、どれだけの快感を与えてくれるのか……。
「失望させたら許さない」と威圧し、迫っている女王の顔だ。

……あの日、佐々木は川上雪絵と愛という母娘を手土産に仲間に入った。

愛娘を守ろうとする母親の信念は凄まじく、その気迫はこのグラビアでみせている目≠凌駕し、鋭く切れ上がっていた。
しかし、鈴木に抱かれてからは違った。
爛々と殺意に燃える瞳は淫虐な手解きに絆され、熟れた女体は飢えた本性を隠しきれずに男根を丸飲みにして咀嚼した。
凛々しくも切れ長だった目は柔和な垂れ目となり、涙を滲ませて鈴木の分厚い胸にそれを埋めた……。


『ハアッ!ハアッ……お、お疲れ様です…ッ』


思い出に浸っていた鈴木は、ウインドウガラスのノックに現実に引き戻された。
随分と到着が早いと思ったら、現れた佐々木は肩で息をして汗だくになっている。


『ハアッハアッ……川原に居るって言ってたから、イイ娘を狩ったのかと思ったんだけど……ふぅ〜……疲れたあ』


後部座席に座った佐々木は、汗と吐息の臭いを車内に撒き散らしている。


『もしかしたら今日は狩ってないんですか?だったら駅まで迎えに来てくれてもよかったのに』


……コイツは何も理解していない。
防犯カメラが沢山ある駅の側で車に乗せたりしたら、コイツとの関係が警察にバレるではないか。
そこまで考える必要は無いのかもしれないが、それを言ったら桜庭も消す&K要は無かったことになる。
そして『歩いて来い』と言ったのは、『目立つコトをするな』という意味を込めて言ったのだ。
ジョギングに相応しくない格好で、しかも街中で〈走る〉など、誰からも視線を受けるであろう事は、少し考えれば分かる事だ。


『すまなかったなスーパーヒーロー。ところで警察には何を聞かれた?』


冗談まじりな質問をする鈴木のスマホは、今度は森口涼花を映し出していた。
綺麗な滝をバックにして、真っ白なビキニを着た涼花は、まるで森の妖精のような可憐さがあった。


『あ…ああ。免許証見せながら名前と住所を素直に答えたよ。あと何でこの電車に乗ったか聞かれたから、ハローワークに行って仕事を探してる最中だからって答えたよ。別に怪しまれたりしてないから、全然大丈夫だよ?』


一番の懸念だった警察官との受け答えに、問題は無かったようだ。
上手く答えられたようだし、鈴木達の心配事は杞憂だったようだ。
これならば警察に目をつけられる事もないだろう。
本当に、本当に良かった……。


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