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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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身体の洗い方-1

 女には身体を洗ってもらうもので、女の身体を洗うような男はM男なのだと言っていた友人がいた。私は何も言い返さなかった。ただ、彼は愚かだな、と、そう心の中で思っていた。男というものは、昔も今も、自分の所有物を磨くことが好きなのだ。骨董趣味の男は壺を磨き、釣り師は竿を磨き、カーマニアは自分の車には自分でワックスをかけたものなのだ。こんな話を前衛的な女性が聞いたら怒るかもしれないが、所有物だからこそ男は女を大切に扱うものなのだ。それは昔も今も変わらないのだ。
 そして、男に磨かれた女は、自らも自分を磨くようになるものなのだ。
「優しい泡を作り、優しく撫でるようにそれを全身に擦りつけて行く。洗うのじゃない、愛でるんだ。この胸、私はこの胸こそが女の理想の胸だと思っているんだ。そして、この肩、首、腰、そして、この尻、素敵だろう。でも、私がもっとも好きなのは、この小さく膨らんだ二つの亀裂なんだ。この亀裂を見ていると唇を寄せたくなるだろう。でも、まだ、今はダメだ。後で、ゆっくりと、ここの舐め方を教えてあげようね。淫乱な妻が、もっとも好きな舐め方というものがあるんだ。どの女性も同じだなんて思わないほうがいい。激しいのがいいのか、弱いのがいいのか、スピーディなのがいいのか、スローなのがいいのか、強さもリズムも、女性によって好みはさまざまなんだ。それは、まるで会話のようなものなんだよ。同じでいいはずがないんだ。会話のように、ひとつひとつ、その好みを確かめながら工夫して行くんだ」
 彼に話しかけるようにしながら、私は妻に語りかけていた。やわらかな泡で全身を撫でながら、やわらかな言葉で妻の心を愛撫していたのだ。
 そして、その身体をシャワーのお湯で流し、私はホテルのふわふわのタオルで妻をくるむ。男には指一本触れさせない。これまでなら、男に触れさせ、男に愛撫させ、そして、妻の中に別の男のそれが入るのを楽しんだのだが、今夜は違う、と、私はそう思っていたのだ。


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