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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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もう探らない-2

確かに探り合いをしていては色々気にしすぎて面倒臭いと思った華英。それに復讐を諦めてない気持ちを若菜には見抜かれていることも薄々感じてはいた。それがどこか背信行為のように感じ心苦しく感じたりもしていた。どうせ見抜かれているなら、もう包み隠さず、曝け出してしまった方がいい、そう思った。
「私…、確かに渡辺さんの命を奪った犯人への復讐は諦めていません。正直言って…見つけたら殺したい…。そう思ってます。だけど、それで渡辺さんが喜ぶのだろうか…、自己満足なんじゃないかって気持ちもあり、揺れてます。自分でもどうしたらいいか、迷ってます…」
華英は本音を口にした。だがその言葉に若菜はどこか嬉しそうだった。
「大丈夫、私が1番いい答えに導いてあげるから。私と白澤さんが、ね。」
華英は白澤を見る。華英はまるで父親のような懐の広いパートナー的な目で白澤を見た。が、白澤から意外すぎる言葉がかけられた。
「渡辺はね、私の後輩だったんだよ。」
その言葉に絶句する華英。
「え…?」
目を丸くして驚いた。そんな事は今まで聞かされた事はなかった。
「渡辺とは交番勤務の時の同僚だった。私が御洗署の刑事部に配属になった一年後、彼もまた御洗署に配属になり、それから10年間、同じ釜の飯を食って来た仲だったんだ。プライベートでも一緒に釣りに行ったりしたもんだ。私にとって後輩であり、親友であり、弟のようであり、そんな存在だった。それがあの爆破事件で命を落とし、私も暫く立ち直れないぐらいにショックを受けたよ。ただ私には渡辺が事件に巻き込まれたとは思えなかった。むしろ渡辺は狙われたんじゃないかと疑っていたが、何も証拠はなく、自分の中で事故だったと浄化しようとしていた所に上原さんから、渡辺は狙われた可能性があると言う話をされ、それを追求して行くと言われてね、私は志願して捜査に加えてもらう事にしたんだ。ペアを組むのは渡辺の教え子だと聞いてすぐに快諾したよ。渡辺は生前、君のことを嬉しそうに話していたよ。お転婆だが技術に優れ刑事としての勘もいい。そして女性として優しい一面もある、まるで娘のように君を見ていたよ。暴走する事もあるが、自分が正しい道へと導くんだと嬉しそうに、ね。そんな渡辺の意思を継いで、私は君を正しく道へと導こうと決めた。君が渡辺の仇を取りたい気持ちは痛いほど分かる。だが私も仇を取りたい。殺すなら君より早く犯人を殺してやりたい、そう思ってる。が、私は正しい道を歩みたい。それが逮捕する事なのか、殺す事なのか、どちらが正しいのか私も分からなくなる時がある。だがいざ犯人にたどり着いた時、どんな答えを導き出すのか…、一緒に考えて行こう。」
いつものように懐の大きな優しい笑みを浮かべている白澤だが、目は確実に刑事の目をしている、そう感じた華英であった。


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