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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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三台のバイク-1

 伊豆の貸別荘の庭らしき場所に車を入れると、そこに三台のバイクが停まっていた。バイクはどれも大きく、ちょっと威圧感があったが、そこにいた三人の青年は、身体こそ大きいが、いかにも好青年という雰囲気だった。驚いたことに、三人ともに、そこそこにイケメンだった。もっとも、こんな年齢になると、若いというだけでイケメンに見えてしまうのかもしれない。そして、それは妻も同じなのかもしれない。
「仲が良さそうだけど、彼らは知り合いなの」
「そんなはずない。だって、三人を集めたのは私なんだから。事情を説明して、メールで謝礼を払うから、と言ったのに、それを断ったのが、あの三人なの。別に謝礼を払いたくなかったんじゃないのよ。そのつもりだったんだから。でも、それを断って、私の計画が面白いから、だから参加させて欲しいって言ったのが面白いと思って、それで、あの三人に決めたの」
 車を降りると、三人は、それぞれにペコリと妻に挨拶した。私のことは無視していた。この場のリーダーはどうやら妻なのだろうな、と、そう思った。もっとも、私はMの旦那となっているのだから、すでに彼らは妻の演出の中にあるのかもしれない、と、そうも思った。
「親しそうね」
 妻が言うとバイク好きはすぐに意気投合するのだ、と、三人の内の一人が答えた。そして、自分たちは、もう少しバイクの話をしてから中に入ると言うので、妻は、それなら、コーヒーの用意をすると言って中に入って行った。妻の後を私は追ったのだが、青年たちは、その私を見ることもないままに、マニアックなバイクの部品のことについて話をしていたようだった。
 妻は、そこがまるで自分の別荘であるかのような要領で、お湯を沸かし、持参したコーヒーを別荘に備え付けられていたドリップで淹れながら、私に、アナタは全裸になって、そのまま、アソコを隠さずに彼らにコーヒーが入ったと伝えに行ってください、と、言った。驚いた。そんなことが出来るものだろうか。たった今、会ったばかりの見知らぬ三人の青年なのだ。彼らだって、私たち夫婦がそこまでの変態だと分かったら驚いてしまうのではないだろうか。いや、そもそも、私たちはそこまでの変態ではないのだ。
 そんなことを考えてながらも、私は、嬉々として全裸になっていた。自分の子供であっても不思議でないような若者に軽蔑されるのも悪くはない、と、そんな想像をしたら楽しくなってしまったのだ。この時、私は、自分で、自分はかなりの変態なのかもしれない、と、はじめてそう思ったのだった。
 アソコも隠さないままに玄関を出た。外はまだ明るい。私が、妻がコーヒーが入ったと言っています、と、丁寧に伝えると、彼らはいっせいにこちらを見た、そして、言った。
「うわー、小さい」
「毛がないから、まるで子供だなあ」
「だからかあ」
 最後の、だからかあ、と、その言葉の意味は分からなかったが、彼らに笑われるのは悪い気分ではなかった。意外とMもいけるのかもしれない、と、私はそんなことを思った。彼らは玄関の前に立つ私の横をすり抜けて行った。
「本当に小さいんですね」
「大丈夫、男は大きさじゃないから。奥さんは大きいのが好きらしいけど」
「ねえ、旦那さん、恥ずかしくないんですか」
 それぞれが一言、声をかけて私の横を抜け、その声と同時に、最初の男は肩らを軽く叩き、二番目の男は裸の尻をピシャリと平手で叩き、最後の男は、縮み上がっている私のそれを子犬の顎でも撫で上げるようにして、二度、三度と下から撫で上げた。
 そして、私は玄関の外に残された。まだ、陽が高い。別荘は幹線から少し奥に入っているとは言え、目の前にあるのは舗装されたアスファルトの道だ。いつ車が来ても、人が来てもおかしくないのだ。
 私のその部分は、そんなことで、彼ら三人が見たモノよりは、少しだけ大きくなっていたのだが、玄関を閉めて中に入ると、残念なことに元に戻ってしまっていた。


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