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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side おさむ 6-1

日中…なにをするわけでもなく
ただ、パソコンの前に座って
ネット眺めているだけのおさむだが
LINE通知が届く

(ゆみちゃん 専業主婦なのかな…)

「こんにちは みてる?」

「パソコンの前にはいたから…なにしているわけでもないけど
 ゆみちゃんはこの時間に…専業主婦?」

「あ うん 優花もいるし…専業主婦だね」

「今日は?」

「おさむくん わたしとLINEするのいやだったりする?」

「そ、そんなことないよ」

「ならいいけど…」

(ほんとかな? なんかいやそうにしてる気がする)

続けて優美はLINE送信する

「昨日…会話もできなかったから話したかったの だめ?」

「あ うん そうだね 昨日は…ゆいちゃんが食事介助かかりきりだったし
 ゆみちゃんは後片付けとかで会話もする暇もなかったね」

「部屋では旦那といろんな会話したんでしょ?」

「うん 旦那さんもパソコンに詳しい人みたいだから…」

「そっか それで…優依が足で書いてるのをすらすら読み取っていたり
 食事介助も当たり前のように食べさせながら自分も食べていたり
 そういうの…目の当たりにしたら…悔しかった」

「えっ?」

「わたしは…5歳の頃からおさむくんのこと知ってたのに
 なにもしらなかったんだなぁって」

「幼稚園 数ヶ月だし…小6まで病院、中高も支援学校
 地元に戻ることもなかったし…結局関わることもないから
 そんなもんでしょ?」

「で、でも…わたしが優依のように毎週でも会いに来ていたら
 違っていたでしょ?」

「それは…そうかもしれないけど…ゆみちゃんは
 それをしなかったわけだし…結局、うちの片想いでしか
 なかったわけだから」

「そ、そうね わたしにその気がなかったから…」

「今更そんなこと言っても…タイムリープ出来るわけでもないんだし」

「もし、あの頃に戻れてやりなおせたら?」

「そのときは…うーん 最初から関わらないことも選ぶかも知れない」

「そんな…寂しいこと言わないで」

「ごめんなさい」

「だから…優依なの?」

「ゆいちゃん…ゆきちゃんもそうだけど…この1ヶ月 毎週来てくれていたり
 初対面の時は不安だったけど…ゆいちゃんのペースにのまれちゃったし」

「優依 そんなにぐいぐいおしてたのね」

「うん…それにパソコンの前だから意思伝達も出来たし
 空書も読み取れるようにって…足で書いてって言われたから
 簡単な単語は足でも伝えてた」

「そう…その辺もわたしとの違い?」

「そうなるのかなぁ ゆいちゃん…ゆみちゃんの面影はあるけど性格は違うもん」

「そうね あの子 わざと脳天気に振る舞ってる部分もありそうだし」

「ゆきちゃんもだけどゆいちゃん あたまいいから」

「それは…母親からみてもそう感じる」

「だから…20歳以上離れているのに…どっちが年上かわからないことも」

「そ、それは…おさむくんが甘えん坊だからでしょ」

「う…うん」

「優依に膝枕して貰いながら頭撫でられてたりするの?」

「え? えーと…」

「あ してるんだ…」

(優依も優依だけど…おさむくんもおさむくんだよ)

「うん…」

(本当はそれだけじゃないけど…言えない)

「優依が料理はじめたのも…そうだし
 おさむくんの好きなものも把握してるところとか
 優依の歳の頃のわたしじゃ出来てなかったこと
 いっぱいありすぎるよ」

「料理 玉子焼きとかハンバーグとか唐揚げとか
 好きな食べもの聞かれたから答えたけど
 1週間で玉子焼きを作ってきてくれるなんて
 予想もしてなかったからうれしかった
 ゆみちゃんのこともあったから…思いっきり泣いたし」

「あの時 そうだったのね 突然 目の前に…わたしが現れて?」

「うん 玉子焼きとか作って貰えたのもうれしかったし
 おいしかった…うちの好みにあわせた味付けだったり
 それで泣き出したけど…ゆみちゃんゆみちゃん言っていたこととか
 ずっと片想いしてたこととか言ったあと
 ゆいちゃん わたしはお母さんと違うからって
 わたしは疎遠にならないからって
 それを聞いたとき…一気に…涙が止まらなくなって」

(優花がおかあさんみたいっていったのって…
 思いっきり泣き出したおさむくんを優依が優しくあやしてたからだったのね)

「ごめんね わたしが疎遠になったからトラウマになったんだよね」

「でも、ゆいちゃんは疎遠にならないって言ってくれた
 歳とか障害とかも関係ないって」

「そうなのね」

(優依 聞けば聞くほどあなた…わたしより…)

「いつまで関わってくれるかわからないし学校とか忙しくなるだろうし
 うちもいつまでここにいるかわからないし
 未来のことなんてわからないけど」

「そうね」


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