投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

忘れさせてあげるの最初へ 忘れさせてあげる 55 忘れさせてあげる 57 忘れさせてあげるの最後へ

side おさむ 1-2

優花に言われて
優依が自分を追い出すって言ったときから
ずっともやもやしている気持ちがなんなのか
優美自身…認識してしまう

「わ、わたし…すきなのかな」
「旦那さんいるでしょ ゆみゃんは うちはどうせ片想いだから」
「あの人のことも好きだよ 結婚したんだから そんなの当たり前じゃない?」
「だから うちのことなんて…気にしなくていいから」
「っ…ど、どうして…そんなこというの?」

思わず…涙が出てしまう優美に

「え? ゆみちゃん…」

目の前で初恋の人が涙流しているのを見て
どうしたらいいのかわからなくなってるおさむだった

「おかあさん どうして…泣いてるの?」
「優花…うん 自分でもわからない」
「おじちゃん おかあさんとなかよくして おねがい」

優花にまでこう言われてしまうと
いやとは言えなくなるおさむだった

「うん…」

扉をノックして
恵美子がやってきた

「おさむ 優美さん 飲み物と…ゆかちゃんにはケーキ」
「あ ありがとうございます 優花もお礼言いなさい」
「おばあちゃん ケーキ ありがとう」
「いえいえ 食べてね」
「うんっ」
「それじゃ、優美さん まだいるんでしょ?
 20年以上も会ってなかったわけだから話たいことたくさんあるんでしょ?」
「あ うん いろいろ…久保田さん ありがとうございます」
「ゆっくり…と言ってもゆいちゃんが学校終わるころまでだろうけど
 まだまだ時間あるから…あとお昼はここで食べていってね」
「えっ? そんな…わるいです」
「いいの いいの この子はほんとに ずっと…ゆみちゃん ゆみちゃん
 言っていたわけだから ただ、最近は言わなくなったかな」
「そ、そうなんですね」
「それではゆっくりしていってね」

そう言うと恵美子は部屋から出て行く

「ねぇ? そんなに ゆみちゃん ゆみちゃん 言ってたの?」
「ご、ごめんなさい」

おさむのごめんなさいの言葉に
逆に胸が苦しくなる優美

(わたしが疎遠にならなかったら…違ったのかなぁ)

「最近 言わなくなったのは…優依のおかげ?」

優美にそう言われてうろたえてしまうおさむに

「やっぱり…優依のおかげなんだね」
「うん」
「わたしにしてほしかったこと…優依が全部してるってことだよね?」
「…うん」
「おぼえてる? 膝枕してあけたこと」
「え? ゆみちゃんもおぼえていたの?」
「忘れてはいないよ…少ない思い出の一つだし」
「ゆみちゃんとの思い出はそんなに覚えてないから
 ゆみちゃんの家に数回遊びに行ったこととか家に来て貰ったこととか
 ゆみちゃんが小1の時だったかな?の運動会 ちょこっと見に行ったことぐらいしか
 もう記憶に残ってない」
「そ、そうなのね」

(それでも結構覚えているのね おさむくん)

「もう 朧気ながらの記憶だから でも、こないだゆいちゃんが
 ゆみちゃんの髪型してきたとき ゆいちゃんみて…ゆみちゃんって
 言ってしまったことあって…ゆみじゃないよ わたしはゆいだよって」
「そ、そう」

(優依 あなた…わざとでしょ わたしの昔の姿によせたのは)

「でも…ゆいちゃんはゆいちゃん ゆみちゃんじゃないとは思ってる 性格も違うから」
「あ 確かに優依の性格はわたしと違うね」
「膝枕とか…おやつも「はい、あーん」と言いながら食べさせてくれたり
 いっぱいいっぱい いままで女の子にしてほしかったことしてくれるから」
「おさむくん ずっとさみしかった?」
「うん 引きこもりだし誰とも関わらないネットだけの生活 さみしかった
 だから…ゆいちゃん ほんとにありがたかった」
「そ、そっか もし…おさむくんかいいならわたしもまた関わりたい だめかな?」
「えっ? だって ずっと忘れられなくて
 やっと…ゆいちゃんが忘れさせてくれてるのに…」
「わたしのこと完全に忘れることは出来ないでしょ…」
「そ、それは…」
「別に付き合いたいとか言ってないから心配しないで?
 優花もときどきここにきたいでしょ?」
「うんっ おじちゃんの部屋 いろんなのあるからたのしいし」
「子どもに見せられないものもあるようだけど…優花もこういってるわけだから
 いいでしょ?」
「う…うん」

(優依もこんな感じで押していたんだろうな おさむくんなよなよしてるから)

「あと 画面見ていて気づいたんだけど」
「え? なにを?」
「LINEとかもパソコンで可能なんだね」
「あ うん ID登録は携帯必要だったかな
 だけど…DMやりとりとかはパソコンでも出来るから
 でも、ゆいちゃんとはまだ無理だけど SNS禁止でしょ?」
「そうね SNS怖いし心配だからね で、わたしとLINE交換しない?」
「どういうことで?」
「たまに会いに来るけどそれだけじゃ話がなかなか出来ないでしょ?
 それとも…わたしとしたくない? 優依に怒られそうだから?」
「う…」
「優依とはメールするんでしょ?」
「ど、どうしてわかるの?」
「優依が忙しくなるからパソコン欲しい言ったわけだし
 疎遠にならないって言ってるなら…メールやりとりはするんだろうなって」
「うん ありがたいって思った ゆいちゃんだけじゃなくて
 ゆきちゃんもそうだけど」
「二人ともそうなんだね…」
「うん」
「小学生ふたりとメールは出来て…わたしとはできないの?」

(ごめんね ずるい言い方してるのはわかってる)


忘れさせてあげるの最初へ 忘れさせてあげる 55 忘れさせてあげる 57 忘れさせてあげるの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前