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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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匂い立つ色香-4

加奈子は恥ずかしくなったのか、車の中でも、家に着いてからもあまり口数が多くなかった。
いつも通り、理央が柚木を寝かしつけてうとうとしていると、二十三時頃だろうか、寝室とリビングをつなぐ引き戸の外で、加奈子がスリッパで移動している音が聞こえた。

理央は枕元にあるメガネをかけて、加奈子の家に寝間着として置いている黒のTシャツと、スポーツメーカーのロゴの入ったハーフパンツ姿でリビングに出た。

ダイニングテーブルの椅子に腰掛けて、加奈子は冷たい水を飲みながらスマートフォンをいじっている。
理央はその隣の椅子に腰を落とした。

「佐藤くん、今日はありがとう」

「えぇ?どしたの」

「ん、恥ずかしかったけど……迎えに来てくれて嬉しかったから」

「ううん。僕、今日ひどいこと言った。職場で、欲求不満とか。加奈子、誕生日だったのに……」

加奈子は理央の右頬に左手を伸ばして、耳の辺りを指先で触れた。
中指が、くるりと耳の穴付近で円を描いた。
色っぽいその表情でメガネ越しに見つめられ、どきん、と理央は胸を高鳴らせる。

「欲求不満って、性的なこと……?あたしじゃ、足りない…?」

「むぅ……違うよ……。本間さんと三人でしてから、加奈子はすごくえっち。吹っ切れた感じする」

「ふふ、そうかも……じゃあ、何……?教えて」

加奈子が手を頬に触れたまま、顔を寄せて理央の額に自らの額をくっつける。
以前の加奈子なら、甘えることはあってもこんな風に余裕を持って接することはなかった。
明らかに、研修の時をきっかけとした変化だと理央は思う。

「えっちだから、困ってるの」

ぷくっと頬を膨らませて言った。

「加奈子が職場で、男の人にあんなに話しかけられることなかった。雰囲気も、柔らかくなったし。波多野くんなんて物静かそうなのに、わざわざプレゼント持ってきてて……。だからヤキモチ妬いたの」

「ええ?もし、男性に声をかけられるくらい何かが変わったんだとしたら、佐藤くんがそうさせたのよ。本間さんは別として、佐藤くんとしかしてないんだから。そもそも、佐藤くんとしかしたくないし。
今日のことも嬉しかった。あたしには子供もいるし、デリケートな問題だとは思うけど、会社でひた隠しにしておきたいって思ってるわけじゃないの。だから気にしないで」

そのまま、加奈子は理央の唇にキスをした。
ちゅっ、とついばむようなキス。

「エッチなあたしは、はしたない……?佐藤くんといると、佐藤くんの体に触りたくなって……いやらしいことばかり考えちゃうの」

頬を撫でる手は、まるで子供に触れる母親のようでもあるのに。
何故理央を見つめる目はこんなにもいやらしいのか。
出来ることなら誰にも触れさせたくない。
今まで加奈子のことを気にも留めなかった「男性に声をかけられるくらい何かが変わった」のが自分のせいだとするなら、なおさらだ。

「カーペットのとこ……行こう?」

はぁ、と理央はため息を漏らして言う。
理央は加奈子の手を引っ張って、パジャマを脱がせ、ショーツのみの状態にさせると座布団の上にその体を押し倒した。


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