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パンドラの箱
【ファンタジー 官能小説】

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パンドラの箱-11

3  マキナ翁

わしは橋の近くのベンチに座って、外見はのんびり日向ぼっこをしていた。
そうしながら意識を飛ばして、周りをうかがい青年を探す。
しばらくするとビルの陰に現れた。夢中で橋の通行人を探っている。
青年の後ろにわしは立った。 「橋の下へ行ってみろ」ささやいて、惑わせる。
青年は歩き出した。たわいのないただの子供だ。
川べりで犬の死体を見せた。
この子にはもっとショッキングなものに見えているはずだった。
「パンドーラ」
そう、青年に見えているのは、彼女のつぶれた肉と血の塊。
「我の足元をうろつく故、潰した」悪魔に似せて言ってやる。
青年は初めて悪魔をその目で見て、腰を抜かした。
「おまえたちは我の名を使いながらも、我に供物を捧げなかった。その報いはこうなるのだ。
しかし、わが名をあがめる者よ、救ってやろう。他の二人に知らせ、この女に関するものをすべて集めよ。警察はおまえたちが娘をこうしたと思うぞ」
「やってないよ」
「そうだな。だが、知っているのは我だけ、容疑者となるだけの証拠の品はおまえたちが持っている。この女を待って、どれだけの人に上で見られた。死亡時刻は、今なのだよ」
青年はすぐにほかの二人を呼び出した。
わしが何でも知ってると思っている。
ふたりも死体を見て、「なんで来させるんだよ」怒っている。
「今日は約束の日じゃねぇだろ」
「たまたま出会ったんだよ」
「嘘つけ自分だけうまくやろうとしたんだ。俺は関係ねぇからな」太っちょは自分と同じことをしているので、どういうことなのかすぐに察したのだろう、帰ろうとする。
「おまえらだって襲ったじゃないか。同罪だ」つかみかかる。
「関係ねぇ」殴り合いが始まった。もやしっ子だけが横で立ちすくんでいた。
わしだって素人の3人くらいは簡単に惑わせられる。
「我の前で無駄なあがきをするな」一喝した。
子供たちはおとなしくなる。
「おまえたちをすくってやる。この女を川に流せ」 三人に犬の死体を運ばさせ、川に流した。
「この女にかかわる一切を消せ。一緒にいた形跡をすべて消せ。 残しておくと殺人犯にされるぞ」
「でも、ぼくは何もしていません。ここにいなかったことは証明できます」もやしっ子が見てくる。
冷静な子だ。
「もうしたぞ。川に流して殺した。あの女、まだ息があったのに」大笑いする。 「その手と服の血を見ろ。今の喧嘩も何人が見ていたと思う。我に仕えるとはこういうことだ。おまえらは、我が殺したと言いはってもよいが、だれが信用するかな。できるなら証明してみろ」
「どうやって消せばいいんですか」
「全てを灰にせよ。特に太いの。おまえは危ないぞ。もったいないと映像をかくしても、警察から隠しおおせると思うな。行け」
「ザネ、欲をかくなよ、おまえが捕まれば俺たちが危ないんだ」
「うるせえ、おまえのせいでこうなったんじゃないか」もやしっ子を見て、「おまえが一番危ないんだ。自分だけ助かろうと思って告げ口するんじゃねぇのか」
もやしっ子が石を投げた。
「いい加減にしろ。最後に手を下したのは三人いっしょだ」やれやれ、しょうがない子供たちだ。
結局何かを持っていたのはザネという少年だけだった。
他のふたりはその子が戻ってくるまでに手を洗って、血の付いた上着を脱ぐと、ドラム缶の中で燃やした。そのうちにビデオを抱えた少年が戻ってきた。
全てが燃えると、「お前たちは、しばらく町を離れてばらばらに身を隠せ」
「しばらくって」
「殺人だ。おまえたちは裏切らずに尋問に耐えられるか。最初にしゃべった者の罪を小さくしようと持ち掛けられて、我慢ができるか」
どう考えても信用できないとにらみ合っている。
「あなたの力で助けてくれないんですか」もやしが言う。
「ではお前たちの誰がいけにえになる。どんなものにも対価が必要なのだよ」
それで黙り込むと、切実な問題に頭を切り替えた。
友達だったはずの連中の知らない、もっと遠くへ逃げた方がいいのか、それとも罪を小さくするために警察へ駆け込むのがいいのか。
その場合は競争になりそうだ。
みんなが互いを見ていた。


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