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医師テレスポロス
【ファンタジー 官能小説】

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医師テレスポロス-4

どうすればいいのか姉弟で考えた。
「魔女は別のことに使いましょう」
魔女の入った瓶は、 耳を当てると声が聞こえる。
話をしてみると、僕の家を見つけたこの魔女が、中を調べるのに意識体になって飛んできたというのだ。
瓶から出してくれたらそれなりのお礼をする、という。
「ねぇ、出してお礼をもらおうよ」シトリーの肘を持ってゆする。
「本体はどこにあるの」シトリーは瓶をゆすって、魔女をいじめた。 のだと思う。
「出してくれるだけでいいのよ。のぞみを言いなさい」
「体の場所を言わないと出してあげない。このままにしておくと死んでしまうのも知ってるわよ」シトリーが脅しても、聞き出すまでに2日かかった。
森のはずれの木陰にその女は隠れるように座っていた。
「おもらししてる」
それを2人で抱えて、すぐ横の川まで運んだ。
「一輪車を持っておいで」秘密の家まで取りにいかせた。
もちろん、川まで運んだのでよくわかった。こんなのは重くて運べないのだ。
戻ってみると、シトリーは女の服を脱がせ、川で洗っていた。
そのあと、服と体を秘密の家まで運んだ。
僕はちょうどおっぱいに興味が出てくる年ごろだった。
運ぶ間も、女の大きなおっぱいを見てわくわくしていた。 ≪この人は、のぞみを言いなさいと言ったんだ≫
「何をじっと見つめているの。いい加減にしなさい」シトリーが怒る。
それでも見るのをやめることはできなかった。家に着いて作業台に乗せる時もじっと見ていた。
シトリーは服を干しに行った。
「触ってみたい? 出してくれたら、さわらせてあげるわ」魔女が甘い声を出した。
「いいよ、このまま触れるから」女は裸のままだ、おっぱいにさわった。
この女の人のはすごくよかった。
魔女の体に抱きつくと、一生懸命おっぱいを揉んで、家を焼かれたことを忘れようとした。
戻って来た姉ちゃんは、そんな僕の頭を叩こうとしてやめた。
どうせ、他にやることはなかったのだ。
この頃、僕は気がついていなかったのだけど、姉ちゃんはもう母親が帰ってこないと確信していた。
「テレス、私たちはもっと勉強する必要があるわ。生活する方法を知らなきゃいけない」
「どうやって」
「テレスがおっぱい揉みたくても、もうすぐその女は死んじゃうわ」
「じゃあ、姉ちゃんのを触らせて」
シトリーは僕の頭を殴ってから、魔女の入った瓶を持ち上げた。
「ねえ取引しない。あと三年。そしたら私も成人とわからなくなる。あなたが私たちの面倒を見てくれると誓うなら、体に戻してあげるわ」
「どんな面倒をみろと言うの。奴隷にされるぐらいなら死んだほうがましよ」
「私たちの親は死んだわ。家も焼かれた。私は生きたいの。親のように生き方と魔術を教えて」「鞭は嫌だよ」僕が付け加える。
「それだけ? 私を使って生きようというのね」
「そう」
「それでは教師になってやりましょう」
それで契約は成立した。
ただ、シトリーは魔女が逃げ出さないように鎖につないで、惑わされても簡単に鍵を開けられないように、鍵穴に鉛を流し込んだ。
魔女を体に戻す。
「してやったつもりか、だけどね、お嬢ちゃんたち、誓いとはそれぞれの努力義務のようなものなの。破った所で、どこかから鉄槌が落ちてくるわけでもないのよ。特におどされて誓わせられたようなものは、守ってもらえるなんて思わないことね」にらみつけてくる。
「だけど、あなたたちは命を懸けて守るものだと思っていたわけね。そう考えるのは清廉な心でいる魔女だけ。
お前たちは命拾いをしたね。私も守るものだと思っているひとりよ。
いいか、これが最初の授業です、『魔女を信用してはいけない』覚えておきなさい」
「名前を言いなさい」シトリーがナイフを魔女の首に当てた。
「先生で結構」
「名前よ。正式な名を教えなさい」
「ごめんだわ。奴隷ではないといったくせに」魔女は首の鎖を揺らしてシトリーの腕に巻きつけると、引き締めてナイフを取り上げる。それをシトリーに向けた。
「魔術が弱いからといって、武器でかかってくる。考え方は悪くはないけど。常に、より強い者はいるのよ。力で押そうとすると力で返される。お前は死にたいのね」
「お前が私を殺したって、お前だってここで飢え死にするだけよ」
「あら、ここにはかわいいテレスがいるわ。鍵を開けてと頼んだらきっと開けてくれるでしょうよ」
「惑わせようっていうの、母さんから仕込まれてるから、簡単にはいかないわよ」
「そんなことどうだっていい。お前でさえ不安になるようなこの社会に、弟をひとりで残せるのね。 お前は私に弱みを見せた。それはしっかり使わせてもらうよ」
「何をしようと言うの。弟に何かあったら許さない」
「約束は守るよ、だが私に何かして欲しければ、お願いをするんだ。命令じゃだめよ」
「姉ちゃん、やめなよ」引っ張って先生から離れさせた。仲良くなれそうなのに喧嘩は嫌だった。「おっぱいは、さわっていい?」魔女に聞く。
先生が笑った。「今たすけてくれたからな。いいわ、しっかりやればな」それから、「服を返しておくれ、男の子なら私が恥ずかしがってるのがわかるでしょう。女の子をこんなふうにしておくのはよくないわ」
「あなたは女の子なんかじゃない、年増。 服はないわ。私の着替えにする」それで、下着だけを放り渡した。「どうせ外には出ないんだから。必要ないでしょう」
「怖い女だね」僕にささやく。
僕は姉ちゃんがまるで母親みたいで、ちょっと嫌だった。


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