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月の裏側
【調教 官能小説】

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プロローグ-3

恋愛や結婚生活をしていても、いつも満たされなかった。
性欲が強いという訳ではない。むしろ、毎日挿入されたいと思うタイプでは
ないと思う。ただただ、一定の期間が経つとパートナーとの行為に感じなくなる。
これは結構深刻だった。決して相手を嫌いになった訳ではないのだが、
全く濡れない。

そんな時は、どんなことをされたら、自分が満たされるかを妄想した。
妄想し、セックスをしたいという気持ちを無理やり作り出した。
美月は、10代のころから、縛られたいと思うことが度々あった。
理由など分からない。ただ、セックスの時に縛られてみたいと漠然と思うことがあった。縛られて強引にセックスをされたい。そんな感じの願いがいつもベースにあった。

自分の性癖を考え、調べたときにたどり着いたのは、自分が「M」なんだろうと
いうことだった。緊縛や強引というワードで調べれば、自然とSMにたどり着く。
そこに違和感もなかった。
ただ、ハードなプレイについての描写を見ても、そこまで興奮する訳でもなかった。
SMというのはいろいろな嗜好が混じっているという知識はあったので、
緊縛されたいタイプのMだろうと、自分自身を納得させていた。

感じなくなったが、決して嫌いになった訳でない相手には、縛られてみたいと
言ってみたこともあった。
ネクタイなどで縛ってくれた相手もいた。しかし、何かが違った。
縛ってみたところで、相手にも「S」の嗜好がなければ、結局は何も変わらないのだろうと
思った。

久しぶりにそんなことを考えていると、新幹線は東京に近づいていた。


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