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美少女秘密倶楽部
【痴漢/痴女 官能小説】

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屋上での密会-1

「・・・つまり、どういうことかしら?」
S女学園の屋上で腕を組みながら立っている速水鈴香。キリッとした目付きは鋭く、瞳の奥は彼女にしては珍しく怒気に満ちていた。視線の先には肩をすくめるようにコンクリートの床で正座している少年がいて、彼女がそれを見下ろすような体勢となっていた。
「もう一度最初から説明して。まず名前と学校、それとどうやってここまで辿り着いたのかを」
彼女にしては本当に珍しいくらいの血相で詰問する鈴香。先ほど校門前で出会った少年に取る態度ではないが、ステージだの何だの聞かれたくない言葉を大声で叫ばれては致し方ない。周りに他の生徒や先生などの人影がないのが幸いであったが、放っておくわけにもいかずかと言ってここではマズイと思い、ひとまず誰もいない場所として鈴香が連れてきたのがこの屋上であった。合鍵を作っていたのがこれほど役に立つとは思っていなかったが、考えてみれば部外者を校内に入れてる時点でかなりまずいことに気づくのはもう少ししてからである。
「名前は神永龍司と言います。T学園中等部の3年生です」
小さい声で名前を名乗る龍司。全身をガクガクと震わせている。
「T学園って男子校の進学校よね。それで・・・えっと、龍司君がここに来た理由は?」
「・・・速水さんのステージの時に脱いだブラウス。S女の校章入ってましたよね。僕の妹がS女の中等部に通っているので分かったんです。それで少し前から校門の影で速水さんが出てくるのを探していたんです。タイミングが悪かったのかなかなか会えませんでしたけど今日ようやく会えて・・・」
鈴香はステージの前に着替えておくべきだったと心から反省した。
「で、ここに来た理由は?」
「はい、それはただ速水さんに直接謝りたかったんです。あのステージで僕が前に出てしまったから中断になって、めちゃくちゃになったってあのオーナーみたいな女性にすごい怒られて、速水さんも怯えてしまったって聞いて。そのあと父親にも叱られて。それで謝ろうと思って・・・」
鈴香は呆れて思わず天を仰いだ。それだけでここまで来る行動力はすごいが、反省してるというのなら普通は手紙か何かで伝えるか金輪際関わらないかのどちらかである。あろうことか本人に直接会うなど逆効果にも程がある。
「僕・・・僕・・・本当に反省してるんです。あの時飛び出しちゃったのは速水さんがすごく魅力的でもっと近くで見たいと思ったからなんです。カーテンから出てはいけないと言われてましたけど、速水さんに見惚れて思わず・・・でもそれがすごく迷惑をかけてしまったなんて」
少年は途中から嗚咽し涙目になっていく。それを見て自業自得とはいえ少し可哀想な気持ちになってしまった。


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