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美少女秘密倶楽部
【痴漢/痴女 官能小説】

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目覚める本能-12



それから1週間と少しが経過した木曜日。
この週はS女学園の試験期間真っ只中であった。期間は月曜から金曜までの5日間。この間は部活動はおろか生徒会も活動停止となる。
学校が閉まるのも早い。試験は午前中に終わるため15時には全生徒が帰宅することになっていた。
鈴香は試験が終わると学校内の図書室で勉強してから帰るのが日課になっていた。夜雲からも試験頑張ってと連絡がきていた。そして明後日の土曜日、鈴香の2回目のステージがあることも。
次はどんな事をするのか期待と不安がよぎる中、鈴香は15時前に図書室を後にし校門を出たその時であった。
「あの!」
不意に声をかけられる。振り向くと、校門の横に立っていた制服姿の少年がこちらに近づいてきた。
歳は鈴香と同じくらいか少し下だろうか。背は鈴香の方が少し高い。短髪の黒髪で整った顔立ちをした美少年である。
「・・・?ごめんなさい、どこかで会ったかしら?」
鈴香は少年になぜか見覚えがあった。これまでの人生で男性と話す機会はほとんどなく、父親か親戚、あとは買い物などの事務的な会話ぐらいである。しかし目の前の少年は親戚ではないし同い年くらいなのでコンビニのバイトとかでもなさそうである。なのでどこで会ったのか全く思い出せないのであった。
「い、いえ、あの、その・・・会ったというか、なんていうか、・・・速水鈴香さんですよね」
「ええ、そうだけど」
「あ、・・・あの、えっと」
一体何がしたいのかよくわからない少年に、鈴香は思わず怪訝な表情を浮かべた。周りを見てみると他の生徒の姿はなく通行人もいない。誰かに見られる前に早く立ち去ろうと、
「ごめんなさい。明日試験の最終日だし早く帰らないといけないの。それじゃあ」
と言って背を向けたその時、
「あ、あの、この前のステージ邪魔して、本当にすみませんでした!!!」
大音量で叫ばれた。思わずドキッとして振り向く鈴香。そして頭を下げている少年の顔をおぼろげながらようやく思い出したのであった。
あのステージデビューの日、鈴香達に駆け寄って黒服に取り押さえられた少年の顔を。


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