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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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秘密の社員研修@-3

「ふふ。またあとで」

二人の耳元に顔を近づけるようにしながら、艶っぽい声で囁いた。
思わず握りしめた佳織の手を、理央は振りほどく。
理央の心臓はバクバクと大きい音を立てていた。
顔が真っ赤になって、心臓が飛び出るかと思うほどだ。

加奈子と一緒にいたいという理央の気持ちを読み取り、咄嗟に勘違いされないよう助け舟を出してくれて。
さらには加奈子に対する恋愛感情とは別に、初めて体を繋げた頃よりも勝る色香に、頭がクラクラしてしまった。

「恥ずかしい……付き合ってるの、バレてるってことかな……」

顔を真っ赤にして、それを隠すように理央は手を覆う。

「ごめんなさい……僕、咄嗟に、本間さんち行きたいなんて……。だって、加奈子といたいもん……」

ぼそぼそと周りには聞こえない声で、顔を手で押さえながら理央は言った。

「ちょっと、ヤキモチ。あたしより、本間さんの方が佐藤くんの気持ちわかっちゃうんだ」

加奈子は左肘を机の上に、手のひらの上に顎を乗せて、理央の方を見てクスっと笑った。
理央は手を外して、加奈子の方を見る。

「あたし、イラッとしたもの。本間さんの家に佐藤くんが泊まるって言った時。やっぱり本間さんの方がいいんだ、って。でも、中村さんといたいからでしょって本間さんに代弁されて、敵わないなって思っちゃった」

笑って、細めた目がメガネ越しに映る。
目尻に寄るシワすらセクシーだ。
さらには綺麗にひとつに髪の毛がまとめられて、見える耳元、うなじ。


(でも本間さんちだと……何もできなぁああい!!)


何故宿を取らなかったのか、と今更後悔する。






社員研修が終わり、佳織に指定された居酒屋に、二人は先に入っていた。

「ごめんなさい、片付けとか頼まれちゃって…」

茶色のビジネスバッグを持った佳織が現れる。
四人がけの席に、加奈子と右隣に理央が座り、対面に佳織が座った。

「今日はおばさんがご馳走したげるから、好きなもの食べなさい。二人ともビールでいいのかしら?」

「あ。あたし、そんなつもりでご一緒したいって言ったんじゃ…!」

加奈子が手を振りながら、口をパクパクとさせる。

「いいのよ、ビール三つ頂けますか?」

佳織はやってきた店員にビールを頼み、その場でメニュー表からいくつか、料理を頼んだ。

ビールがすぐにやってきて、三人はかちん、とグラスを鳴らす。

「うっま。暑かったから、ビール最高」

理央は唸るようにして言う。だが、ぐっと下唇を噛んで、意を決したように真面目な顔をして言った。

「ーー本間さん、今日は、ごめんなさい」

「どうしたの。急に」

「僕、また気を使わせた?」

「あのねぇ。横に中村さんっていう先輩がいるんだから、あたしにも、彼女にもわかるように説明しなさい」

佳織はビールをぐびっと半分ほど飲み干して、ゆっくりとグラスを置いた。

「何のことかわからないけれど、佐藤くんはあたしの大切な後輩なんだから気を遣うのは当たり前でしょう」


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