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女子中学生 入試面接の恥辱〜続『恥ずかしの高校ミスコン』〜
【学園物 官能小説】

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密・室・羞・慄-2

「特待生推薦入試受験生の皆さん、ようこそ、わが和天学園へ。本学園理事長の三田村友常です。以後お見知り置きを」
 ダンディさとエネルギッシュな雰囲気を漂わせるその男性は、横並びになった3人に向けて厳かな声で挨拶し、名乗った。

 下着姿のまま男の前に立たされる恥ずかしさに加えて、それがこの学園で一番偉い人物とあって、この状況をどう受け止めたものか、少女たちは困惑しきりだ。

「君たちは、特別に選ばれた学生だと思ってください」
 彼女らの羞恥をよそに、三田村は謹厳な表情をまるで崩さずに話を始めた。

「今日の日本では教育格差がますます拡大し、優れた能力を持ちながらも家庭の経済事情に恵まれないばかりに、その才能を伸ばせる進路を選べない生徒たちが至る所に現れている。それは格差社会のもたらした歪みそのものであり、そうして優秀な人材を社会の底辺に埋もれさせることになれば、それはこの国にとっても大変な損失以外の何ものでもない。そんな学生たちにしかるべき学びの場を提供し、未来へと羽ばたける道を用意する。それが私が理事長に就任してから導入した、この特待生推薦制度の趣旨だ」
 格調高い口調で、この特待生入試に込められた理念を説明する三田村。その内容自体は確かに高邁なものであり、紗雪もいま置かれた状況を忘れて、感銘を受けそうになったぐらいだ。
 だがそのような立派なことのために、どうして受験者の女生徒たちをこんな恰好にまでさせるのだろう。それにふと気づくと紗雪もいよいよ混乱してくる。いかにも高尚そうな話を下着姿の少女たちに向けて聞かせているというのが、何ともミスマッチで、シュールな光景とも言えた。

 三田村の話はさらに続く。
「この目的を実現するため、本学園は全国にわたって調査を進めた。そして君たちを見いだしたのだ。君たちがみな明晰な頭脳を持ち、これまで抜群に優れた学業成績を挙げてきたこと。だが家庭の経済条件のため、然るべき進学先を選べずにいることも熟知している。そんな君たちを特待生として是非わが和天学園に迎えたいという次第だ」
 それで首都圏から遠く離れた地方に住む紗雪にも白羽の矢が立ったぐらいだから、確かに学園として本気で調査を勧めたに違いない。彼女は担任の山竹先生から聞かされた話も思い出していた。そうした実践の意図と、いま当の特待生候補たちにさせていることとがあまりにもかけ離れている。

「ということでまず、園原紗雪くん」
 あれこれ思いをめぐらせていた紗雪だったが、そんな時、やおら理事長から名前を呼ばれ、はっとする。
「は、はい」
 紗雪は上ずった声であわてて返事した。いつの間にか三田村のまなざしは彼女ひとりに注がれている。さっきまで少女たちの恥じらいをよそに一方的に話し続けていたのとは、明らかに違った姿勢だった。
 うろたえてそれぞれの手で胸と股間を隠すようにする紗雪。だが三田村はその辺りには目を注がず、もっぱら彼女の目を見つめつつ、話しかけた。

「君のことはいろいろと中学の先生から聞いている。科学部での実績も素晴らしい。それにもう高校の学習内容もずいぶん先取りしているという話だね。お家の事情で塾にも通えないのに、自学でそこまで学べるのは実に素晴らしいじゃないか。なまじ裕福なばかりに、親の期待のもとで勉強をさせられた上で入ってくるような生徒より、君のように主体的に学習できる子にこそ本当の資質がある。わが学園の星となるに違いない。私はそう確信しているよ」
 三田村はこんなふうに紗雪の学力と学びの姿勢を絶賛した。とはいえこんな状況でそれを言われても、とても嬉しく思えるものではない。

「さて次は、平見理真くん」
 紗雪に続いて理真も、そして奈々美も、三田村からそれぞれに最大級の賛辞を送られた。
 その話を聞く限りでは、この3人のうちからさらに絞り込むわけではなく、全員を特待生として迎えようという意向だと受け取れた。とはいえこんなことをする学校に喜んで入学できる気はとてもしない。

「みんな本当に立派なものだ。それでは、君たちがわが和天学園高等学校の特待生となるにあたっての、最終的な確認に入るとしよう」
 最終的……ということは、今度こそ次で終わりなのね……。
 ようやくこの理不尽きわまりない入試の終わりが見えたことで、紗雪もいくらかは気も休まった。試験の合否よりも、とにかく早くこの辱めの場から逃れたい思いの方が勝っていた。
 だが最後に何が待っているのか、やはり気がかりだ。

「君たちは学力と頭脳において申し分なく、まさにわが和天学園の未来を担うに相応しい存在だ。それに加えて」
 続いて三田村の口から出た言葉は、いよいよ彼女を戸惑わせるものだった。
「まさに才色兼備、学園を代表するに相応しい、たいそう美しい娘たちだ」


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