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勇者の剣
【ファンタジー 官能小説】

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勇者の剣-7

朝になりましたウィッチ見習いが真剣な顔で勇者を見ます
「私の体は汚されてしまいました。もしも月のものがなくなったら、私はしばらく魔法が使えなくなります。責任を取ってください」
「責任って、どう取れというんだ」ちょっと青くなります。
≪殺れ≫ 剣がささやきます。 一緒に寝た女を次の朝、切り殺すというのにはちょっと抵抗がありました。。
≪甘い勇者だ。この程度の端物ならいくらでも替えがあるぞ。こんな奴十でも百でも始末してしまえ≫
囁いてきた剣にそっと手をかけます。「そうだな」
「勇者に多くは望みません。勇者には勇者の仕事があるのですから。どうか私を魔物の出ない大きな町まで連れて行って」
「そうか、そんなことでいいのか。それなら、いいよ」どう見てもホッとしています。剣から手を離しました。剣はドス黒さを増しているようでした。
「また友達が増えたぴょん」うさ耳娘は大喜びです。もともと大人数が好きなのです。
細い道を抜け、街道へ出ました。これをたどっていけば王都へも、もうすぐです。
街道を歩いていると、五騎の馬がやってきました。
先頭を進む警備隊長は、勇者を無視し、ウィッチ見習いを無視して、エルフに眉をひそめます。
そのまま行き過ぎかけ、ぐるっと馬を回すと、うさ耳娘の耳をつかんで持ち上げました。
「こいつはなんだ、どうしてこんな化け物もどきが街道を歩いている」
「痛いぴょん、やめてください」うさ耳娘の声に三人が振り返ります。
「やめろ」勇者がどなりました。
「なんだと、今は警備隊長が検分しておられるのだ、おとなしくしていろ」ほかの騎士が長剣に手をかけます。
警備隊長は剣を抜くと、うさ耳娘の胸の間に差し込んで、服の前を切り開きます。
「どうだ、体は人のものではないか」 周りの騎士も笑います。
「私の連れを辱めるな」勇者がうなりました。剣を抜いて切りかかります。
それは警備隊長の皮の鎧すらつらぬくことができませんでした。
「おまえはこんな化け物もどきと寝ておるのか」その声にみんなが笑います。何事かと見物していた周りの商人や通行人まで一緒になって笑ってます。
「俺を馬鹿にしたな」もう一度切りつけます。
逆に剣をなぎ払われました。剣を持つ手がしびれたようです。
握りなおして力をこめました。剣から黒いものが発散されていきます。≪そうだ、やれ。宿屋の時の呼吸を思い出すんだ。こあたりを皆殺しにしてしまえ。勇者は絶対だ≫
「勇者様怖い」エルフの女王がしがみ付きました。背中に胸を当てて、ぐりぐりと乳首でこすります。そして耳元で「今騒ぎを起こしてはいけません」耳たぶを噛みます。
勇者の集中力がいっぺんに切れてしまいました。
その間に騎士がウィッチ見習いの、槍の間合いの内側に入ります。一瞬で剣を抜いています。
エルフの女王の持つ、弓の弦も切られていました。相手は戦いを職業にして、生き残ってきた軍人です、たやすい相手ではありませんでした。
「ウィッチ見習い何とかならないのか」顔を見ます。
「わたしにできるのはヒーリングだけなの」ウィッチ見習いは騎士に笑いかけながら、愛敬を振りまきます。
「お前は何者だ」警備隊長はうさ耳娘を抱き寄せながら若者を睨み付けます。
「私は勇者だ。その子を放せ」
「では鑑札を見せてみろ」
「鑑札とはなんだ」
「お前はこれをもっていないのか」何やら書いた木の札を見せます。「愚か者め、勇者を名乗るためにはキルドからこれを買わねばならないのだ。それがないものは偽物なのだよ」
うさ耳娘の胸の柔らかさを確かめて、「なんなら安く譲ってやってもいいぞ」 モフモフパンツにそっと長剣を差し入れていきます。
「つ、冷たいぴょん」うさ耳娘は股をもぞもぞさせます。
嬉しそうなうさ耳娘を見て思います。≪勇者ってなんだ。ばかばかしい。俺はこんなもの買う必要あるのか、この女たちを町で働かせて楽しく暮らせる、それでいいんじゃないか≫
「勇者はやめる」
「そうか、なら世間を騒がせた罪で、牢屋へ入ってもらおう」
「いくらなの」エルフの女王が聞きます。
「いくら持ってる」
騎士のひとりがエルフの女王の腰に手をかけてさわります。胸元を見て、「おまえを抱くのはいくらだ」ささやきながらとがった耳を舐めました。


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