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勇者の剣
【ファンタジー 官能小説】

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勇者の剣-12

「これはすべて、あなたの魔を祓うためのことでした」少年に言います。
「プリンセス、俺は何をしてたんだ」少年が見まわします。4人の女性が囲んでいますが、普通の服です。あのコスチュームではありません。
それに、ここは通いなれたアスファルトの道路でした。横に自転車が転がって、チェーンが外れています。
「魔はあなたの悩みと妄想を利用して、多くの人に害を加えようとしました」
「そうだとしても、なぜこんなことをした」
「あなたも一緒に殺してしまうなら簡単でした。最初のキノコの一撃であなたは毒に倒れたでしょう、瀕死のあなたを魔もろとも殺せたのです」
「でも、わたしがあなたを殺さないでと言ったの。そのためには、あなたから罠に入ってくれるようにしなければならなかったのよ」お嬢様に見えるこの子の声はうさ耳娘です。
「私たちの結界の中なら、あなたを死ぬかのように見せかけることもできます。魔のほうからあなたを捨てさせる必要があったのです。
そして確実に気を抜く時を待っていました」
「それだけじゃないだろ、みんなはおれを愛してくれてたんだろ」手を伸ばしてきます。
あたしはその手を払って、「今のあなたのような人は嫌い、これはバットエンドのひとつよ」
「エンドなのか」
「そう、あなたを気にかけていたのはうさ耳娘だけ。そのことをわかってなかったでしょ。
さて、これから別のゲームが始まるわ。題名は『いつもの生活』 そこには勇者も取り巻きもいない」
「くそっ」少年は悪態をつきます。
「あなたはまだ破壊者になりたいの。ゲームの魔王のように、この世界をぶっ潰してやりたいの?」
記念日のために、少年の部屋にはナイフやボウガンなど、ネットで買える物がそろえてありました。
練習のために、何匹もの猫を神に捧げていました。
おやじの散弾銃の入ったロッカーのカギも手に入れています。
「やつを崇め、全部用意したのに、やつは俺も犠牲にしようとした」少年が歯ぎしりをします。
「人を呪う心は自分をも破壊するわ」
「それとも本当の勇者になりたいですか? なれますよ。でも、次からは自分で代償を払わなくてはいけません」
「一緒に穴を掘ったでしょ」
「たのしかったぴょん」
勇者ごっこは終わりました。


作,レナ         [これは事実をもとにしたフィクションです]


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