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勇者の剣
【ファンタジー 官能小説】

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プロロゴス-1

「魔の世界は地球と同じ大きさ、同じ軌道で、同じ場所を回っています。つまり。魔球は地球と重なっているのです。
ただし地軸と回転速度はずれていますから。同じところへはなかなか戻って来ません。
これは経験から。導かれた法則です。だから同じ魔の召喚をしても簡単にできる時と、できない時、そもそも呼び出せない時があります」
「レナ、聞いてるの」ナミが怖い顔をします。
その後ろを、メイドのイブちゃんが通りました。あの子はここへ来てから、いつもスキップするように歩くようになりました。そして、大きな胸を揺らしています。
良家のお嬢様のするようなことではありませんでしたが、そのしがらみから解放された今の姿の方がよっぽど魅力的に見えます。
「イブちゃん、アイマンをつれてきて」叫びます。
イブはウサギのように、ちょっと首をかしげると、かわいく手を振って行ってしまいました。
「早く答えなさい」あたしの股に手をやって、シロップにまみれた、魔の男根を押さえます。
「アアン、揺すらないで」あたしのエッチな所には、それが入ったまま抜けないのです。
「魔はものぐさで。遠くからは来たがらないんでしょ」
「ばか」ナミは指についたシロップをなめます。
「いいのですよ。全くの間違いというわけではありません」アッチはいい人です。
「指示を受けた魔がいつどこでそれを行うか、それを計算するのが、わたくしの仕事のひとつです」すごい。やっぱりアッチです。ナミなんかその後、壊すだけです。
「月と地球と魔球と太陽の軸が、ある角度で揃った時、ある場所に特異点ができます。そこに魔が手を伸ばすのです。今回はそこを調査します」
「では、その場所で起こったことを話しにすればいいんだね」
それは『聖女レナ』の世界の中に現れた多次元世界のひとつとして、似て非なるアダルトなものとなりそうです。
でも、頭に血が上ってきて、ぼっとしてきます。≪だめだ≫
アッチが振り返りました。「出動ですよ」
あたしは。逆さに吊り下げられたまま。白目をむいてしまいました。

レナ・テイル7
 勇者の剣


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