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勇者の剣
【ファンタジー 官能小説】

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勇者の剣-5

酒場に人の来ないうちに、早めにごはんを食べて部屋に上がりました。
お湯をもらい、たらいの中で体を洗いっこしました。
それから勇者を真ん中に、三人ベッドに寝転がります。そのままうたた寝をしてしまいました。
勇者が目を覚ました時、うさ耳娘がいませんでした。トイレかと、しばらく待っても帰ってきません。
しかたなく一階を見に行きます。下は酒盛りをする者共の声がひしめいていました。
どう見ても癖のある荒くれものです。「お頭」という声が聞こえるところを見ると、どうやら山賊のようです。
≪まずいな≫ うさ耳娘を隠れながら探します。
こんなのに絡まれたら、いくら勇者といっても、今の力では生き残れるかわかりません。
酒場の端にあるテーブルの上に、鉄棒を曲げて作った大きな鳥かごがありました。なんとその中にうさ耳娘がぎゅっと押しこまれています。
体をくの字に曲げ、えさやり用の扉から、下腹の大事な所をまる出しにしています。
テーブルを囲む男のひとりが、そこへ一物を挿入して、20回数えています。
そして隣の者が挿入して、また同じだけ。かごを回しながら順番にうさ耳娘を犯していました。
だれが最初に娘をイカせられるか賭けをしています。中に漏らせば、負けです。
うさ耳娘はべそをかきながら、それでもあえぎ声をあげていました。悲しい低位者の性なのでしょう。
勇者は悩みました。ほっておけません。しかし飛び出していったとしても自分が殺されるだけで、あとは何事もなかったように続くのでしょう。
それなら知らないふりをするのが最良なのかもしれません。
うさ耳娘だって、気持ちよくはしてもらっているのです。
≪そうだ僕はただの高校生なんだ≫ 生徒は争い事に加担してはいけないと生徒手帳にあったと思います。
でも見続けることはできませんでした。そっと部屋へかけあげると、エルフの女王に襲いかかりました。
うさ耳娘を見ていて、我慢ができなくなったのです。これは『純粋』な欲望です。生徒手帳にある『不純』な異性交遊ではありません。
女王の胸に顔をうずめ、股間に夢利槍を何度も突き立てます。
エルフの女王は目を覚ますと、勇者を抱きとめて「うさ耳娘はどうしました」
勇者は仕方なく階下の話をしました。そして、「お前を起こしに来たんだ。さあ、救けに行こう」しかたなく女王を盾にして、酒場に降りました。
酒場は状況が変わっていました。そこには真白な雪女がいました。
白い髪に白い肌、冷たいグリーンの目、そして小さな唇だけが真っ赤につやっています。
オフショルダーのトップスから出た肩は、はかなげに小さく。同じくらい胸もはかなそうで‥ はっきり言います。ぺったんこの胸の下に、広がるフレアスカートをなびかせて、さっそうと仁王立ちしています。
腕には一本の槍が持たれ、風車のように回して山賊を倒しています。
それに触発されたのか、勇者も剣を振るい始めました。
実は剣の方が先に抜かれていたのです。≪さあ勇者よ、殺戮の練習だ。おまえはこれから前に立ちふさがるあらゆるものを排除するのだ。さあ全てを切り崩してみせろ≫
相手は見上げるような男で、しかもその筋肉の一本一本が勇者の太ももくらいあります、びびりながら打ち下ろす剣は、山賊にすり傷を付けるのが精一杯でした。
逆に殴り倒されます。
それならとテーブルの下に隠れても、相手は争いの手練れです。引きずり出されて、また殴られました。
しかしそこをエルフの女王が弓で狙います。
ほとんどは雪女と女王が倒しました。残りの山賊は勇者を殴り倒していました。攻撃の手がすこし緩むと雪女が何か呪文を唱え始めます。
山賊の首領はそれを見ると雪女に襲いかかりました。ボコボコに殴りつけると、服の胸元を引きちぎろうとします。現れた乳房はやはり貧相なものでした。
スカートをまくられて、下着に手がかかります。「いやあぁん」
ここで首領にやられてしまってもいいのですが、こんな女にはだれも興味がないでしょう。時間がもったいないのでやめます。
雪女を犯そうとした首領の所に、殴られて飛んできた勇者がぶつかります。二人は絡まったまま床に倒れました。
雪女は感謝の目を勇者に向けました。自分が助けられたと思ったのでしょう。うかつな女です。
「ありがとう、勇者様」胸元の布をかき集めると立ち上がり部屋の隅にうずくまりました。
勇者の動きが変わりました。剣を握り締め、そこから湧き出る力を全身に取り込んでいるようです。体から黒いモヤが立ち昇り始めました。
≪時は満ちた。さあ、心ゆくまでやってみろ≫
怒り心頭の首領をひと太刀で分断します。慌てた手下をなぎ払い、それでもやめようとはせず、こまぎれにしていきます。
≪どうだ女の中に出してやるくらい、気持ちいいだろう≫
「思い知ったか」剣をふるい、夢利槍をふるわせながら、周りのものをミンチに変えていきました。
「もういい、やめて」雪女が叫びます。
「なんだと、たすけてやったのに偉そうなやつだ」剣を向けます。
「勇者様、でももうだれも残っていません」エルフの女王が腕を持って言います。
宿には山賊も客も店の者も、四人以外に生きている者はいませんでした。


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