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魔女の住む館
【ファンタジー 官能小説】

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魔女の住む館-4

5月6日

フローラが病気に倒れた。執事長が看病をしている。
「ごめんなさい私はご主人様の求めに応じてしまいました」涙を流し、許しを乞う。
「ああ、何があっても。お前は私のものだよ」執事長は硬い表情だった。
≪ベールの操ったあの一幕が、こうなるのか≫ 私は戦いに来たのではない。調査であり、記録を取っていくことが今の仕事だった。
犯人は想像がつく。ただ確証がなかった。
「私は手を引く」主人の所へ行って言った。
「まて、三倍払う。そこに入っているのをすべてやる」指輪を外して裏の番号を見せた。金庫の番号だった。
「持っていけ、今すぐこの家を滅ぼそうとするものを見つけ、退治しろ」
「努力はするが、私はだれかを殺すのは嫌だ」
「では町の裁判官に言え、やつならうまくやってくれるはずだ」
「わかった。努力はしてやろう」
「それでいい。恨みを晴らしてくれ」主人は力尽きて、眠ったようだ。
わかったとは言ったが、それは死者へのたむけの言葉のようなものだった。
実際あのベールに対し、司法は何の力ももっていない。
人ではないのだから。
私は意識を飛ばして、この屋敷の観察、特にベールの正体をもっと深く探った。
メイドのマイアは目の下にクマを作り。髪を顔にたらしている。メイドの身なりとは思えない。

ベールが通るたびに視線を投げて。エプロンの上から下腹を押さえ、待ちわびていた。
「またせたね」ベールはマイアにキスをすると、回り階段を塔の上へむかう。メイドが追いかけた。
五階の一番高いところまでくると、男は振り向いて胸もとにキスをすると、「さあお前のすべてを見せておくれ」
マイアはドレスを脱ぎ、シュミーズをぬぎ、ズロースを脱ぎ捨てる。
ベールはブラジャーをはぎとると胸の間に顔をうずめた。
手すりにマイアの背中を押し付け、片足を持ち上げると、手すりの上にひっかけさせた。
股を開き、上半身が空中にせり出す。その不安定な格好にマイアは悲鳴をあげ、ベールに抱きつこうとした。
「これはどうしたの」ベールがマイアの黒ずんだ腰を見た。
「昨日の夜、気が付いたんです。取れないの。そして、顔にまで‥」
「そうだろうね」目の横を見る。「だってこれは汚れじゃなくて、腐れだからね」マイアの手を払いのけた。
「何を言ってるの」その急な変わり具合に目を見張る。
「まだ分からないのか。清純ぶったうじ虫め。
女主人に取り入ろうと、何も知らない幼児をいじめ、あざけった報いだ。その汚さが、おまえの顔を腐らせていく。その心には悪魔でさえ目を背け、鼻をつまむ」
「どうしたの。この時を待っていたのに。抱いてよ」
「お前を抱けるのは、ベルゼブブくらいのものだ。これは優しさだよ、見栄えのいいうちに終わらせてやろう」ズボン開くと、そそり立つものをマイア中に挿入し、そのまま突き上げた。
「ひっ」喜びに仰け反ったマイアは、そのまま下に落ちていった。
一階に落ちるまでの間に。黒い影が追いかけ、さっと近寄り。マイアの最後の断末魔を舐めとって行った。
私は黙って離れた。だれにも言う気はない。今、警察に入ってこられ、参考人として拘束でもされては仕事ができなくなる。
死体を見つける者はいなかった。


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