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魔女の住む館
【ファンタジー 官能小説】

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魔女の住む館-3

「はい」フローラは軽くお辞儀をして。部屋へ向かった。
その後ろをベールがついて行く。
部屋に入ったとたん。家主の前であるにもかかわらず。フローラの尻に手を当て、足の間に入れる。女は待ちきれないようにベールにだきつくと。唇をむさぼった。
ベールはフローラのスカートをたくし上げ。ズロースを脱がせる。
「おや、足をどうかしたのかい」
「あら、」そこには黒いシミのようなものが付いていた。 「どこかで汚したのね」ふき取ろうとするが、取れない。
「そんなの、後にしよう」ベールは女にスカートを持たせたまま。主人の目の前へつれていき、秘部に指を差し入れてみせる。
「おお、おお。いいなあ」主人の目はフローラの股間にくぎづけになっている。
「さあ主人がご所望だ。乗っておあげ」主人の腰元へ連れて行った。
「だめです。私は執事長と一緒になる身です」
渋る女に、「おやおや、なのに私とはいいんだね。困った子だね」もういちど濃厚なキスをすると、「執事長は奥様と何度も楽しんだんだよ。きのうもルキナとやっていた。貞節は結婚してからで充分だ、それまでおまえも存分に楽しんでやれ。僕はその次だ」主人の布団をはぎ取る。その股間には真っ黒なものが立っていた。
「こんなのは嫌です」フローラは身を引く。
確かにそれは黒くただれ、膿と泡を吹きだしていた。触るどころか見るのもいやなものだった。
「さあ僕の目を見て、僕とできるんだよ、僕を待たせないで」秘部に指を突き入れ、かきまわす。
「僕の指だけでいいの?」フローラはベールから目を放せない。
「少し乗るだけ」手を貸してベッドに上げると、「本当だよ、さあ早く君と楽しみたい」その上にしゃがませた。
女が腰を動かし始めると、ベールはハンカチで鼻を押さえながら、外へ出て行ってしまった。
≪なんとも簡単に惑わされる女だ。それともべールか、こいつの力がすごいのか。これはなかなか興味深いぞ≫
のぞき見をやめ、体に戻ると何か腹に入れてやろうと、キッチンへ向かった。
そこではヒナがベールに、遊ぼうと言ってひっついていた。≪幼くても女か ≫ 苦笑する。
「お前はそんな幼子が好みなのか」ベールに嫌味をぶつけてみた。
「いいえ、全ての女性です。それに、この子は魔女の子。興味が湧いて当然じゃありませんか」
「魔女の子はただの子だ」
「血の流れがあるでしょう」
びっくりはしない。≪こいつは知っている。それともしりすぎている?≫ 「それなら周りにいくらでもいるだろう。何千年も人の歴史はあるんだ」
「そうでもないかもしれませんよ。中世に根絶やしにされた家系はたくさんあります」
「そうかもしれんな、わからん」お茶を濁しておく。本当はたじろいでいた。≪こいつはその歴史を実際に体験してきた魔かもしれない≫ それなら、さっきのフローラの簡単に惑わされる態度もなるほどといったところだ。
夕方にはこの病んだ屋敷のことがわかるようになってきた。
一番若いメイドのマイアは、表向きは、はつらつとしたいい子だ。ただ、どうしてヒナにつらく当たるのかがわからなかった。
「ルキナはどんな人だ」聞いてみた。
「ちょっと怖い所もあったんですけど、いい人だと思っていましたわ、最初は。でも、あの人は魔女なんです」
「本当かね、それならどうしてここにいる」
「裁判で、十年間の猶予が与えられたそうです。あの、奥様から聞いたんです」
裁判でそんな猶予を与える事なんてありえない。≪やはりルキナの仕業なのか≫
「君、ベールとよくいるようだが。あいつは危ないよ。奥様が彼といてどうなったか知っているだろう」
「まあ、そんな方ではありませんわ。そんなことおっしゃらないで」睨み付けてくる。
「だれとでも寝る男だぞ」もうちょっと突っついてみた。
「あんな素敵な方。くやしいけどだれもほっておかないですよね。それはあの方が悪いんじゃありません。奥様はだれでも引き入れるのです」
「だが、誘惑されたとしても‥」
「もう結構でございます。あなた様は早くお帰りになってください」怒り始めた。
≪やれやれ、若い子は感情の起伏が激しすぎる≫ これでは夕食に何を出されるかわかったものではない。


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