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魔女の住む館
【ファンタジー 官能小説】

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魔女の住む館-2

私は部屋を出ると、外で待つ女に「主人が呼んでいるが、なぜ行かない」
「最近、体調がよくないのです」
「悪いがたのまれてしまった。君の立場はわかる気がする。が、今は来てもらおう」腕を持つ。
女はあらがうこともなくついてきた。
「この人に知っていることを話すんだ」主人が命令した。「こいつは私の言うことを聞くように誓いを立てている」
「そうですか」 ≪今の言葉が限定的なのをわかっているのか?≫ 「ではこう命じてください。 知っている真実のすべてを話せと」
主人はそう言いなおした。そうしながら、しなびた手で女の胸に触れもみしだく。「ひさしぶりだ。ほれ、私のものをくわえさせてやろう」たらした髪の毛を引っ張り、顔を股間へ向けさせる。
「はい」
命令されてはそうしか言えないだろう。だが、明らかに嫌がっていた。
たしかに、主人のこの姿からして、まだ股間のものが腐らずに残っているのかもわからない。
ルキナは青白い顔で、主人の腰元にしゃがみこんだ。 だが動けないでいる。
「主人、今はあなたも奥様と同じでしょう。健康も含め一刻を争う時です」しかたなく忠告する。
「私は早く事情を知り、対処したいのです。待っていただけませんか」
これでだめなら仕方ない、魔女とこれだけ親密にいるのだ、へたに動くと。私までウイッチだと見破られるかもしれない。
「ぶすいなやつめ」にらんでくる。
「こんなところで体力を使っている場合ではありません」
「そうか、私も呪われているのか」
「その可能性が高いでしょう。体力を温存するためにも、今はお休みください」
「もういい、行け」寂しそうに言う。男として最後の虚勢を張りたかったのだろう。
私は女を連れて部屋を出た。
「さて、話してもらおうか」
「見た通り、私は拉致され、おどされて、従わせられています。以上です」
「それでは真実のすべてとはいかないな」
「私の最後の一枚をむしり取って、犯して聞き出しますか」
「あなたは魅力的ですよ。でも今することではない。今はあなたの話を聞くときだ。何をした」
「御主人様にいわれて、魔を召喚し、『奥様を殺させた物、 奥様を殺した者を殺せ』そう指示いたしました」
「なるほど。それでどうなった」
「まだ何も」
「そうか」
「御主人様は後しばらくの命です。もう少し待ってください」じっと見返してくる。
この女も私がウイッチだとほぼ確信しているのだろう。
「なんなら、私を抱きながらお待ちになっていただいてもいいのですよ」乳房を擦り付けてくる。
「それでいいのか。それではだれも救えないかもしれない」
「ヒナ以外、救われるものなどここにはいないのかもしれません」
「まずは荷物を置かせてください」 部屋に案内させた。
≪さて、屋敷を見て回ろう≫ 私は意識体となって飛び立った。
本質は違うのだが、『幽体離脱』一般にはこう説明した方がわかりやすいかもしれない。
全部を見るまでもなく。この屋敷は終わりだと分かった。
メイドのマイアは階段ですれ違いざま、ヒナに腰をぶつけてこかすと、「あらあら、残念。大丈夫」 にらみつけて笑っている。下まで落ちなかったことに舌打ちしていた。
まあ。犯罪というほどではない。私の依頼は奥方の死亡の調査なのだ。
主人が死にそうであるにもかかわらず、執事長はもうひとりのメイドのフローラに色目を使い、女の方も悪い気はしていないのか、すり寄っている。
ベールという青年がフローラのところへ行った。 「主人が呼んでいますよ」性的に印象に残る微笑みだ。


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