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何かが来る
【ファンタジー 官能小説】

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何かが来る-9

――― 服を頭から抜くとき、人は無防備になる。
持ち上げた腕のわきの下に手を入れ、ブラの中に手を差し込む。大胸筋に引っ張られ、持ち上がった乳房を下から包み込んでやる。マイは息をつめた。
ホックをはずす時、突き出した乳房の平らな頂点を指先で押さえて、こねてやる。
ブラがポンと跳ねて前に外れた。その時にはすこし勃起した、ピンクの乳首があらわれる。
それでもマイはブラジャーがすれたとしか思わないだろう。そして、それにしては気持ちよさすぎると‥
スカートを脱ぐ間も、しりから太ももを撫でてやった。―――

下はショーツのまま、いつもの寝るときの格好です。締め付けから解放されて、気持ちよさにほっと息を吐いて、横になりました。≪妄想、妄想なんだ≫ 
今日も寝返りばかり打っていました。
それでも我慢をして目をつぶっていると、やがて眠ることができました。

≪今は夜中なのか、明け方前なのか≫ いつになく早く寝てしまったからかもしれません。
自分が今横になっている、と感じている自分がいます。
となりにだれかが寝ています。
≪よかった≫ それは時々ベッドから蹴り落とすこともありますが、いつも隣にいてくれる恋人、ぬいぐるみの猫くんです。
≪そうだ、夢のお姉さんもいてくれるんだ≫ そのことを思い出せて、ほっとします。
「お姉さん、いる?」 何度か呼んでも、返事がありません。
寝ていて当たり前の時間でしょう。あたしももういちど眠なおしました。

ふと、意識が戻ってきました。気持ちよくて息が荒くなっています。いつの間に脱いだのか、シャツは着ていませんでした。
猫君を抱き、体をこすりつけていました。ぬいぐるみは、小柄な人くらいある、大きな猫です。
猫を股に挟み込み、締め付けると、乳首にさわり、彼氏に抱かれる想像をしながら眠りました。

―――俺の腕のなかでマイが寝ている。
髪の毛をよけ、唇にキスしてやる。
乳房に手をやりしばらくそっと手を当てている。
目を覚まさない程度に指先でゆっくり乳首をこするが、徐々に強めた。
乳首は指から逃げるようにくりくりと動く。それを追いかけて、上から押さえて乳房の中に沈める。
ピンと跳ねあがってきたところをつまんでこねてやる。
それでも起きない。この子は自分でさわっていると思っているのだ。
マイが震えた。―――

だれかが乳輪のところをうっすらと丸くなでました。くすぐったくて、体をよじって猫君に乳房をおしつけると、ぐりぐりとこすります。
思ったより気持ちよくて、まるで乳首をつまんで、こねられているような感じです。
下半身が熱くなってきます。
≪だれ、ひょっとして、猫君?≫ ぬいぐるみのまっ黒なボタンの目を覗きました。
≪おまえならいいんだよ≫ 強く抱きしめます。


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