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麻薬
【女性向け 官能小説】

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麻薬 LastScene-2

大輔のマンションは、駅から15分ほど歩かないといけない。
雨が強くなりだした。服がすっかり濡れてしまう頃、マンションに着いた。
部屋を見上げると明かりがついていた。
オートロックのドアを暗証番号で開ける。
大輔の部屋は3階。階段を駆け上がった。
ミュールのヒールが鳴る。
「309」
大輔の部屋の前に着いた。呼吸を整える。インターホンに手を伸ばす。その指は、震えていた。
手だけじゃない。身体全体がカタカタと震えている。−−しっかりしろ。怖がっちゃダメ…
ぎゅっと目をつぶる。
その拍子にインターホンを押してしまった。
−あ。
動転していると、ドアの向こうに足音がした。
ガチャ……とドアが開いた。
「ダレー?」
大輔があくびをしながら、ドアをさらに開く。
Tシャツにハーフパンツの大輔の部屋着。
顔を、見れなかった。
「……何しに来たんだよ」
険しい声。顔を上げた。
「あ、の…あたし」
「帰れよ」
「大輔っ…あたし、大輔が……!」

「沙希。もう止めよう。」

「え……」
大輔は苦しそうな顔をしている。
「もう、止める。こないだは……ごめん」
身体から力が抜けていく。
「大輔、待って。あたしは……」
止めるなんて。
そんなの……
「嫌!!好きなの!」
大輔の目が見開かれる。
「沙希……」
勢いに任せて叫んでしまった。もう開き直りだ。
「止めるなんて、言わないで」
大輔の顔が赤くなり出した。廊下のどこかでドアの開く音がした。声を聞き付けて何事かと覗いてるのだ。
「ちょっと、とりあえず入って」
ぐいっと腕を引かれる。
ドアが閉められると同時に押し付けられた。
「沙希、ほんとに?」
こくり、と頷いた。
もう一度名前を呼ばれる
顔を上げると、唇が塞がれた。舌が入ってくる。
絡み合わせながら、大輔の首に腕を回した。
抱き合いながら、もっと深くキスをする。
ようやくキスを止めた時は、二人とも息が上がっていた。
「大輔……」
「沙希、ごめんな…この間…」
「大輔…好きなの。あたしには大輔だけだよ」
大輔はまた顔を赤くして、
「お前、ずぶ濡れじゃん。シャワー使えよ」
「え?でも……」
「いいから、入れって。風邪ひくぞ」
今聞きたいのはそんな言葉じゃないのに…
でも、半ば強引にあたしはバスルームに入らされた。

濡れた服を苦労して脱ぎ、温めのシャワーを浴びる。
あ、服、どうしよう…
と、その時。
カチャリとノブが回る音がした。
「俺も入る」
「えええっ!!??」
素っ裸の大輔が、シャワーの下に飛び込んできた。
「待ってよ!!」
「なんで」
「なんでって……」
大輔の手が、胸に伸びて来た。ゆっくり揉まれる内に、乳首が硬くなってきた。バスルームの壁に押し付けられ、またキスをされる。首筋に、鎖骨に、胸に……
「だ、大輔…」
「ん?」
「大輔は、あたしのこと……どう思ってるの?」
「言わなきゃわかんないの?」


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