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麻薬
【女性向け 官能小説】

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麻薬 anotherscene-3

「・・・こども、できたから・・・?」
「いや、まぁそれだけじゃないけど。・・・確かに俺、結婚はまだ先だと思ってたよ。でも、お前ん中に俺のこども、いるんだろ。俺は・・・堕ろさせたくなんか、ないよ」
「まだ遊びたいとか思ってるんでしょお・・・」
「それはお前もだろ」
沙希が本格的に泣き出した。
「堕ろせって言われるの、怖くて、言えなかったの。どうしていいか、わかんなくて。あたしだって、結婚なんかまだ先だと思ってたし、あたしがこう思ってるってことは大輔もそう思ってるだろうって思ってたし、どうしようって、あたし・・・」
「うん。別れ話かと思った、俺」
「そ、それはあたしがされると思って・・・」
腕をひいて抱き寄せた。
3週間ぶりの沙希の身体。
柔らかくて、いいにおいがする沙希の身体。
俺だけのものだ、といったい何度思っただろう。
そして、それは現実となったんだ。
「好きだよ、沙希。結婚しよう」
胸にうずめられている顔が、ぶんぶんと縦に振られる。
「でも、金ないから、まだ会社辞めないでな」
「・・・甲斐性ない・・・」
「じゃあ、在宅ワークとかして。あ、会社に言わないと・・・
その前にお前んとこ行って・・・」
「絶対殴られるよ、お父さんに」
「ところで、やっぱりエッチ出来ないわけ?俺、勃ってきたんだけど」
「・・・・・・」
「なぁ、沙希・・・ちょっとだけ・・・」


end


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