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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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送別会-1

木曜渡部は課内で静かにキーボードを叩いていた 
注文の変更に問題無いかチェックしているとドアが開き橋本がコーヒーを抱え 

「差し入れです」と寄って来た 有難うと画面から目を離さずカーソルを動かす
渡部の作業を橋本は隣の席で憧れの目で見つめていた 動作確認を終え 

「橋本さん自分のパソコン立ち上げてくれるかな」 
橋本が立ち上げると注文画面出してと渡部が言い 此処に数字を入れて好きなのを
橋本が一桁の数字を入れると行が赤くなる えっ橋本が声を出す200を打って 
言われた数字を打つと画面が元の表示に成った 

「これで この間見たいな事無くなるよ」渡部が言いながら自分のパソコンの
電源を落とした課のパソコン皆が違う注文持っているから 
全部の修正は来週中かな ベースが出来てるから後微調整と言い 

「橋本さんご飯行こう」と誘った 

「やった」と言いながら橋本は渡部の腕を抱え車に付いて来る
渡部の腕に橋本の胸の膨らみが押し付けられ 街中の中華を食べ
橋本の自宅前で降ろした橋本が何か言いたそうなのを 
無視してお休みと送り出し 橋本は寂しそうに玄関へと入って行った

金曜6時半から飯田 宮崎の送別会が開かれ最終的に68名に成り 
盛大な声で宴会が始まった
宴会が半ばに差し掛かる頃入口でどよめきが起き 
社長が花束を抱え二人の前に立ち 花束を渡した

「宮崎君北見君の処に行くのかね?」 

「ご存じですか?」と宮崎が聞くと

「北見の親父は私の親友だよ 奴の女房が息子が結婚しないって嘆いていてな
 何でも 好きっだった女性が結婚したんで 
 俺は一生独身だって言って仕事に没頭してたらしいんだ 
 だから軌道に乗って大きく成ったんだよ」

「そしたら 何か来週嫁さん連れて来るって言って女房が喜んでるって
 電話があってな おめでとう」 宮崎は最初何を言われてるのか
理解出来ない顔をして 暫くすると目に涙を浮かべ慌ててハンカチで涙を拭った

飯田が一人の女子社員を手招きして 髪を肩まで伸ばしスリムな体を
黄色い花柄のワンピースに包み歩み寄ってくる

「渡部さん 熊谷香織 私の親友なの話聞いてあげて」 
渡部は熊谷の顔を優しい眼差しで見た 

「話聞いて頂けます?」熊谷は渡部を見て言って来た

「15分したら抜け出して駅前のタクシー乗り場に居て」
と耳打ちする 熊谷は自分の課のメンバーの下に戻った
飯田を見ると 渡部に手を合わせ体を下げている 
渡部の下には 知らない女性からも酒ビールとひっきりなしに注がれ 
飲み干しながら周りを盛り立てていた 
宮崎が近寄って来て

「渡部頼みある聞いて」と一枚メモを渡して来た

「橋本さんの携帯番号明日映画連れて行くのよ命令」と離れていった
渡部は そっと店を抜け出しタクシー乗り場へ向かい熊谷を見つけ近寄って
何処行くと聞く 少し考え私の家でも好いですかと香織が
思いつめた表情で渡部を見た 
渡部は頷きとタクシーに乗り香織の自宅に向かった車中二人は無言だった 
渡部は香織の手を優しく握り前方を見つめていた
香織の部屋はロフトの付いたワンルームだった 
床に長い毛足のピンクのラグが敷いてあり渡部は壁ぎわに腰を降ろした
香織が着替えて渡部の前に正座で座り

どう話を切り出そうかと目を彷徨わせて入た 
渡部は無言で香織を見つめ香織が目を合わせた
渡部の優しい眼差しに香織の目に涙が浮かび 

「久美綺麗になったな・・・」香織が話し出した 
久美とは同期で良く一緒に遊んだの彼が出来た時も祝って上げたわ 

「結婚申し込まれたって言ったからおめでとうって 言ったら悩んでるのよね」 

「何でって聞いても教えてくれなくて」

「出来ないって 寂しそうに言い張るの私何も出来なくて久美に
 ゴメンって謝ってたの そしたら結婚するって嬉しそうに言うんだもん」

「どうしてって聞いたら渡部さんに悩み聞いて貰ったら 
 気持ちに整理が付いて結婚受け入れたって言うの私も
 今月で辞めなければ成らないのに・・・・」
涙が零れ落ち 

「同じ時に辞めるのに違い過ぎるの 解ります?」
香織が渡部の手を握り振りながら言ってきた


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