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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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午前のトラブル-1

日曜の朝渡部は車を走らせると とある 高級住宅の傍のコインパーキングに車を止めた
一軒の家が見渡せる場所周辺を散歩しているかの様に歩く 渡部の服装は街中に溶け込み
近くの人が散歩している様に見え住宅街に有る小さな公園まで足を伸ばし公園のベンチで
昼頃まで 座って公園で遊ぶ子供たちを見ていた 時計が昼食を告げるのを見て
渡部は自宅へと 車を走らせ 帰宅し加奈の部屋の扉を見て自室へと入って行った 

月曜 何時もの様に出社すると1階でこのビルの清掃を請け負っている久保田と出会い
渡部は挨拶をした 

「おはようございます久保田さん」 久保田が驚いた顔をした 
まさか名前を呼ばれる等 社員達は挨拶をするが名指しで言われたことなど 
久しくなかった久保田も笑顔で返し 1階の洗面と3階の洗面の水道のパッキンが 
古くなってるともらした
渡部は 返事をして 自分の部署へと向かい席に着き日常の業務が始まり
午前の仕事が流れていった
変わったのは 渡部に回ってくる業務が以前の3倍に増えた事と 
大事な書類の処理が入って来たことぐらいだが
渡部は 新しい業務も説明を聞きポイントを押さえた質問をし 手早く処理していた
午前中には 与えられた仕事の半分は処理され 必要な部署へと回される 
書類を持ち立ち動く姿を課員は仕事をしながら 伺っていた
午後に入り 前田の席の前に橋本智美が立っていた 前田の叱責の声が響き 
橋本は頭を下げハンカチで涙を拭いていた
渡部は席の後を通る 宮崎綾乃にそっと聞いた 

「何か注文数量間違えて 工場からさっき 問い合わせが有って解った見たい」
宮崎が渡部に顔を寄せて囁く 
宮崎は今年36歳になる30歳の時結婚しそのまま退職せず仕事を続け 
渡部は入社以来ミスのたびに宮崎にかばってもらい
前田の盾の様に 渡部に接してくれていた 
渡部の仕事ぶりに一番驚いているのは宮崎かも知れなかった
渡部はパソコンを開くと画面を見つめ 幾つかチェックして 電話をかけ始めた
相手が出る渡部が名乗ると同期の阿部だった 

「今回迷惑掛けたな あの部品代替えは無いの?」
聞くと幾つかの工場に確認したが どこにも無く 
国分機械が扱っている事は解っているが 二階堂グループの子会社なので 
無理だろうと話す

「この部品今日のは 間に合うが明日からは動かなくなる 
 次が次が入った時従業員に無理な残業が発生するよ」
自嘲を込めた笑い声をあげ 電話が切られた

渡部は少し考え メールを打ち込み送信した 
部屋には前田の繰り言の様な叱責が続いている
渡部のパソコンにメールの到着の知らせが入り 
メールを読んだ渡部はメールを削除してから 電話を取り話始めた

「少し お待ちください」 保留ボタンを押し 

「係長国分機械さんが 部品大丈夫と言ってるのですが?」 
切り出した
前田が顔を上げ 怪訝な顔をして 

「同じ部品国分機械さんが扱っているので 聞いたら大丈夫と言ってくれました」
「取引無いので 係長常務に許可取っていただけますか?」 
前田が慌てた様に常務に内線を入れ 

「渡部君単価は?」 

「一緒ですただ 在庫が100しかなく今日100納品で木曜100になると言われました」
「直ぐ発注して」
前田はほっとした表情で前に立っている橋本に手で席に戻るよう振った

「渡部君 何故部品が解ったの?」 
前田が声を掛けてきた 注文のミスは前田の責任と成り評価に響くことが 
前田には 一番の恐れだった 評価が下る事が無くなった今 
橋本の席に近寄りもしなかった渡部が知っている事に 
疑問を感じ穏やかな顔で聞いてきた

「橋本さんのパソコン見せてもらって 部品番号を確認して 
 工場に再度確認して 国分機械さんに電話しただけです」渡部は答えた
前田は 半分納得したような 顔をし 宮崎が目を細め頼もしそうに 
渡部を見ていた 橋本は驚いた顔で渡部を見つめていた
火曜前日工場に納品された部品の請求書が届き 
納品金額が5パーセント安くなっており 国分機械に問い合わせると
間違い無い これからも取引したいと 申し込まれ 
前田の評価が上がり 前田は顔をほころばせデスクに付いていた


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