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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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和食を食べながら-1

紅茶に 口を運んでいると お待たせいたしましたと 最初に選んだ 
深緑のスーツが運ばれてきた
立ち上がり 試着室に向かい身に着け 朝の姿とは別人の 
渡部が鏡の中に映し出された
試着室を出て カウンターに座ると これ 処分してもらえる 
今まで着ていたスーツを差し出し
先に 会計してもらえるかな これ つけたいから 店員に頼み 
畏まりました 店員がバーコードをスキャンし始めお会計は 
487000円に成りますと 言った
カードでと差し出し 端末が出され暗証番号お願いしますと 
番号を打ち込み 確認ボタンを押すとジャーナルが吐きだされ
(2か月の給料だよ 確か 貯金30万位だったよな)
立ち上がり 店員にベルトを合わせてもらい ネクタイ 
カフスを身に着けていると
入口から 靴売り場の男子社員が 入ってきて服売り場の社員と何か話している
渡部の下へ 靴売り場の社員が寄ってきて 
「先ほどは ありがとうございますと」 媚を込めた挨拶をしてきた
軽く 頭を下げ 鏡に全身を 映す 
170の身長に 深緑のスーツが映え 
二階堂様 お待たせいたしました 2着のスーツを 店員が運んできた 
受け取り 
「斎藤さん 来週また 寄らせてもらいます」 
最初に声を掛けてきた 店員に声を掛け 車に向かった
荷物を車に積み込み 携帯を取り出すと 予約の電話を入れ
(???)
車をコインパーキングに止めて 百貨店が見える2階の喫茶室に入った  
「お一人様ですか?」と尋ねられ
待ち合わせと答え 窓側の席に案内され コーヒーをオーダーした
運ばれてきた 珈琲を飲んでいる時に 
ビジネススーツを着た靴売り場の女子社員が現れ
店内を 見渡し 奥の方へと 目を向け 
渡部にも 二度ほど 目が向けられたが 通りすぎたのが解った
渡部が 手を上げると 真っ直ぐに向かってきて 席に着き

「スーツ着替えたんですか?」 驚いたように聞いて来た

「素敵な 靴を紹介してもらったから 合わせてね」軽く答える
ピンクの口紅の小さな口元が微笑んだ

「食事しない? 今から 和洋中何が良い?」

「和食が 食べたいかな」渡部を切れ長の目で見ながら言って来た 
レシートを持ち 出ようかと促し 女子社員は頷いて立ち上がった
車を出し 走りながら お互いに自己紹介を始めた 
彼女は相沢和江 28歳と淀みなく答え
短大を出て 8年目 今月の売り上げ トップになれそうと喜んでいる
渡部の職業を聞き 嘘だと追及された
渡部は 正直に 

「大学を出て 今32歳 小さな会社の総務部 平社員」と答えると

「嘘です 確かに売り場に来た時は 総務の平社員かなだけど 
 会計にブラックカード平社員が 持ちません」 
だから言われたお店に行ったとき 渡部さん 居ないかと思いました

「からかわれたのかなと 思いました」

「良く 声かけられるの?」 

「時々 でも 行った事無いです」 前を見つめながら和江は言った
 
「今日は どうして?」

「どうしてかな 誘い方が自然で 断れなかった」 
顔を渡部に向けながら答え
駐車場に車を入れ ホテルのエントランスを歩きロビーに入ると 
支配人が頭を下げ お久しぶりですと頭を下げて来た
1階を 奥に進み 和食の店に入り2名だと告げ 
席に案内され 向かい合わせで座り
お茶とおしぼりが運ばれて 2名のオーダーを頼みビールを頼んだ

「お酒好き?」和江に尋ね 地酒がいくつか用意されてるのを 
メニューから確認していた 
(酒 弱いよ俺)

「大丈夫です」 ビールを飲みながら 和江が答えた
先付けが 運ばれて来たときに 日本酒を2合頼み 
程なく グラスと日本酒が運ばれてきて 和江が日本酒を持ち 
渡部に薦め渡部も 和江のグラスに注ぎ 乾杯とおどけた
(日本酒 飲んだら 倒れる)
冷えた 日本酒が舌先を 転がり落ち 甘露と言う言葉がよぎる 
朝露がハスを転げるように喉の奥に日本酒が 転がり落ちてくる
美味しい 和江が 嬉しそうに 綺麗に盛られた先付けに箸を運び
お作り二人前です 皿に刺身が盛られてきた 
日本でも有数の料理人を抱えるホテルだけの仕事だ
(もう 駄目 意識が薄れる)

「アルコール飲んで 帰りはどうされるんですか?」
和江が聞いて来る
渡部は 飲みかけのグラスを置き 和江の目を見詰めながら 
ポケットから ルームキーをテーブルに置き

「和江さん 帰りたくなったら タクシー頼むよと」 答えた
デザートが運ばれ スプーンでアイスをつつきながら 

「モーニングも美味しいのかな? 食べたいな」と和江が言った
仲居が 来た時 伝票に部屋番号を記入し店を出て 
エレベーターに乗り込 和江は腕を絡めてきた  
19階 ルームキーで部屋に入った


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