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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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伴侶の選択-8

耳の中を傷つけられたニコラをセレーネは、その場で治癒の法術をかけ終えると紫の蜂の死骸が消え失せていた。
呪術による障気の具現化。ニコラは僧侶の資格はあるが、感応力や魔力は持ち合わせていない。いつ耳に蜂を仕込まれたのかは、気絶のあと目を覚ましたので聞いてみたが、気づいていなかった。
満月の夜、学院の教会で3人の生徒が縛られて捕らえられていた。

「蜂の呪いを受けない貴女たちは、私が楽しんだあと殺してあげるわ」

教会にはニコラと同じように蜂の呪いをかけられた生徒たちと教師ニコラが、3人を全裸にして縛り上げ、女神像に縄を縛り逃げられないように囲んでいた。
呪いに操られている生徒たちは虚ろな目をして無表情だが、ひとりだけ笑みを浮かべている生徒がいる。
祭壇の前に呪術師の生徒は進み出ると、見習い僧侶の法衣を脱いだ。
祭壇の前にいたニコラがその生徒の前で膝まづき、欲情した表情を浮かべた。
呪術師の16歳の美少女エリーズの股間には、女性にはないはずの勃起した肉棒がそそり立っていた。だが肉棒は鮮やかな紫色で、人のものではない上に、蠢くような動きをしていた。ニコラがそれに頬ずりをして微笑を浮かべていた。

捕らえられ生贄にされかけている3人の生徒たちはマノン、フェルリス、レヴィアである。
3人の目の前で這いつくばった教師のニコラをエリーズは犯していた。

「ああっ、はあぁん、んひぃぃっ!」

ニコラが腰をつかまれ激しく突かれながら絶頂にのぼりつめた。内腿がぴくびくと激しく痙攣を起こしていた。

「さあ、次は誰がいいかしら?」

エリーズが立ち上がると、捕らえられた3人の青ざめている顔を見渡した。

教会の扉が開いて、一瞬突風のようなものが吹き抜けた。操られていた30人ほどの生徒が、全員その場で気絶した。

「魔物よ、女神ラーナの名のもとに告げる。エリーズの肉体から去れ!」

セレーネが白銀の鎧を身につけ、細身の剣先をエリーズに向けて立っていた。
蜂の王だと名乗り、犯して快楽の果てに殺してやろうと男性の低い声色を発してエリーズは笑いながら、肉棒は紫色の触手と変化させ、セレーネを捕らえようと襲いかかってきた。
セレーネは容赦なく、触手を剣で斬り払って浄化した。
こうして生徒たちや教師ニコラを障気の毒蜂で操り、犯して、蜂の子を孕まされたと思い込まされた生徒が自殺する事件は、最後に憑依されていたエリーズが最後の犠牲となり幕を閉じた。

マノン、フェルリス、レヴィアの3人の隊長は、セレーネのパートナーになりたいと希望していた。

どうしたものかと話し合っている聖騎士ミレイユと参謀官マルティナに、細工師ロエルは言った。

「セレーネとその3人が、4人でパーティーを組んで任務を遂行すればいい」

聖騎士ミレイユとマルティナにはその発想はなかったので驚き、顔を見合せたのだが、その意見に同意したのは、魔剣ノクティスだった。

「3人が殺し合いを始めて決着がつくまで待つか、セレーネに3人を任せるか選ぶしかないんじゃない?」

ノクティスは、3人の乙女たちは絶対に誰かにパートナーとなることを譲ることはないと言い切った。
しかし、3人とも一緒にセレーネの恋人になるなら、嫉妬で殺し合いは始めないとノクティスは聖騎士ミレイユの夢の中で、クスクスと笑いながら言った。

マノン、フェルリス、レヴィアは、マルティナから3人でセレーネのパートナーとなる提案を執務室で聞かされ、3人とも満面の笑みを浮かべて同意した。

困ってしまったのはセレーネであった。

「セレーネ様は私たちの命の恩人です。今度は私たち3人が、セレーネ様を命がけで助けてみせます!」

3人の中でも一番年下のマノンが握りこぶしを両手で自分の胸の前で握りながら笑顔で言った。
マノンは茶色のショートカットの髪型とばっちりと開いた青い瞳が特徴的な小柄な体つきの女性で、さほど強そうには見えない。だが実際は、かなり俊敏で、武器のナイフを器用に使いこなす。
屈強な男性たちの歩兵隊を指揮する隊長である。

「セレーネ様が嫌がっても、私たち3人は、一生逃がしませんよ」

フェルリスは自分の前髪をすっとかき上げ、ニヤリと笑いながら言った。
藍色の髪の凛々しい顔立ちで、軍服姿が似合っている切れ長の目元が涼しい男装の麗人といった雰囲気の美人。フェルリスは学生の頃から街でも女性に絶大の人気があった。
フェルリスの3番隊とレヴィアの4番隊は、神聖騎士団の特殊工作部隊である。その任務は、諜報、罠工作、暗殺と多岐にわたる。

「貴女がいなくなった世界に取り残されるのは、考えるだけでもぞっとします。私たちは貴女と一緒に、死んでもついて行きます」

レヴィアはそう言って、セレーネをそっと抱きしめた。
金髪碧眼で、軍服をまとっていてもその下の体つきは隠しきれず、騎士団の隊長の中でもひときわ艶かしい。また少し低めの落ち着いた声も色気がある。
ただし、催眠を使い情報を聞き出したり拷問にかけるその手腕は、配下の諜報員たちからとても恐れられている。
蜂の王の事件で、レヴィアは催眠の魔法の力に目覚めた。

レヴィアにパーティが全滅して自分だけがかろうじて生き残った時のまま、心の底で悲しみ続けている幼い頃の自分を抱きしめられている気がした。
セレーネの肩の小さな震えがおさまるまで、3人の乙女はセレーネを囲んで黙って優しく抱きしめていた。

涙をぬぐったセレーネは、参謀官マルティナに「3人の命は私があずかります」と言って深く頭を下げた。

マキシミリアンが実力を認めて、騎士団幹部にした参謀官と隊長たちの乙女たちは、ノクティスの指導による凌辱に近い訓練を受けることになった。
ノクティスは幹部たちがある程度まで感応力が高くなると、それぞれの夢の中に美少女の姿で現れ、たっぶりと愛技を教えこんだのである。


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