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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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パルタ事変-3


ガルドとソフィアが伯爵たちの勢力と敵対しない、モルガン男爵が名門貴族派閥で統制した宮廷への敵対者てあり、また反乱軍として国王に見なされないようにするため、騎士ガルドの宣言として、現在の宮廷議会解体を目的とする決起であるとパルタの都を占拠した大義名分を檄文にして、モンテサントがパルタの都から、ターレン王国の各地へ飛ばしたのである。

商人のマルセロは、激文を読んで感激してモンテサントの前で片膝をつき、頭を下げ、左掌に右拳を合わせ拝んだ。ターレン王国では身分の上の者に拝謁する時や、深く感謝する時などに、この姿勢を取る。ソフィアも同じ姿勢を取り師のモンテサントに、感謝を示した。

「ああ、マルセロさん、頭を上げて下さい。ソフィアまで止めなさい。私は、人が殺し合うのが嫌いなだけだ」

モンテサントの方が二人の行動に、恐縮し慌てて言った。
ガルドたちの食事を作る料理人のイザベラも、前夜に、モンテサントの書き上げた激文を見せてもらっていた。
彼女には何が書いてあるのかよく意味が理解できず、首を傾げた。
イザベラは、モンテサントが気に入ってしまい自分から告白した。モンテサントは占領されたパルタの都でも以前と変わらず、リヒター伯爵領官邸で暮らすことを許されていた。イザベラはガルドたちの遠征軍が駐屯している衛兵隊屯所から夜になるとモンテサントと話をしたり、一緒に眠るために、伯爵領官邸へ泊まりに来る。

「モンテサント、志願兵の子たちは村人だから、パルタの都で、貴族殺しをした罪人と感じるお偉いさんも、やっぱりいるんじゃない?」
「ああ、ソフィアから聞いたけど志願兵をモルガン男爵は、流民とまで言っていたほどだから。そう思っていないと、自分が特別な優位な存在だと思えず、不安な貴族は、王都や伯爵領にもいるはずだから。イザベラ、私も貴族の爵位はないが、先祖代々貴族に仕える学者で官僚の血統で、身分は貴族と村人の間の小貴族なのだよ」
「貴族階級と平民階級どっちでも、男と女ですることは一緒じゃないか。貴族のお偉いさんが、みんなモンテサントみたいならいいのに」

ベッドで艶かしく肉感的な体つきのイザベラに、モンテサントは抱きしめられ、豊満な双乳に顔を埋めながら優しく髪を撫でられている。
モンテサントは、貴族階級の者は、平民階級の人たちの暮らしを、少しでも心おだやかに過ごせるようにする義務があると思っている。
だが、なかなか実現するのが難しく、恥じているところがあった。

「あたしは、みんなにうまい料理を食べさせるのが楽しみで生きてる。モンテサントは、みんなのことを考えていろんなことをするのが好きなのはわかった。でも、食事するも忘れるなんて、がんばりすぎだよ。ほっとけないじゃない」
「うん。気をつけるよ」
「ねぇ、モンテサント、明日の準備はできたなら、もう心配しないで、あたしと気持ちのいいことをして、一緒に眠ってくれる?」

騎士ガルドには、イザベラは獣みたいなこわいところを直感的に感じて、親しく話しても、体を許す気は起きなかった。
でも、まさか、遠征軍の料理人としてついてきて、パルタの都で、ほっとけない優しすぎる男性に出会って、35歳にして小娘のように恋をしてしまうとは思ってなかった。

騎士ガルドの激文が、伯爵領の中心にあたるバーデルの都の女伯爵シャンリーにも届いた。騎士ガルドが、宮廷議会の重鎮モルガン男爵とパルタの都の執政官のベルマー男爵が殺害されたことを知った。奴隷売買の法改正はすでに施行後だったが、時期が少しずれていたら、ガルドに妨害されるところだったとシャンリーは思った。
辺境で贄になるはずのガルドがパルタの都を占拠して、伯爵のように居座っているおかげで、他の伯爵たちはシャンリーにかまっていられなくなった。また、ランベール王、正確にはローマン王の亡霊が伯爵領に来て、また伯爵の地位と領土を剥奪したりするのを結果的に妨害しているのと同じ状況ができた。そこで女伯爵シャンリーは「パルタ事変」に対してあえて静観することにした。
さらにシャンリーはバーデルの都に賭博場や、来客を迎える宿泊施設を整備しようとしていたので忙しかった。

モルガン男爵とベルマー男爵は、モンテサントの官邸来訪の予定を無視して、昨日から外出していた。ベルマー男爵にとってモンテサントの訪問は、伯爵領の食客の訪問という認識しかない。
パルタの都で暮らす住人たちの間では、モンテサントは名士と評判が高く、慕われている人物である。しかし、パルタの都の執政者でありながら、ベルマー男爵は、その名すら知らなかった。
モルガン男爵が、モンテサントと面会して対話していれば、自分にとっては危険な人物だと気づき、伯爵たちに協力する前に始末するべきだと判断しただろう。

空き倉庫に呼び出し、モルガン男爵と二人がかりで連れ込み監禁した若い人妻セルマを、ベルマー男爵は凌辱していた。

「くくくっ、口では嫌がっていても、こんなに泉を湧かせているではないか」

ベルマー男爵は、腰の動きを大きめにして、膣口から、膣奥まで、すべてを擦るように勃起した肉棒を行き来させる。

「は、うぅ、ん……うくっ、あ、あ……」

セルマは強い酒を強引に飲まされ、ひどく酔わされている。まともに歩けないほど、ふらふらの状態の状態である。
ちゅく、ちゅぷと擦られて溢れた愛液が泡立ち、白く染まっていく。
這いつくばっているセルマの首筋にそってベルマー男爵は唇を這わせる。
肩からうなじを舐め、首をすくめるセルマの様子に、ベルマー男爵は興奮して腰の動きをさらに速めていく。

「ひっ、中はダメぇ、嫌ああぁっ!」

この悲鳴を聞いたベルマー男爵はセルマの腰のくびれをがっしりとつかむと、さらに激しく腰を動かす。
やがて射精で肉棒が跳ね上がるたび、ビクッと細かく身を震わせながら、若い人妻セルマは、ベルマー伯爵の熱い白濁を注ぎ込まれ泣いていた。


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