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プリンセスゲーム
【ファンタジー 官能小説】

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プリンセス・ゲーム-9

開いたままの下半身からサヤの白いものは流れ出てきませんでした。
≪サヤは出してないの≫ 不思議に思います。すぐに自分の持っている、事後の避妊薬を飲ますことを考えていたのです。
その後サヤを始末します。そして、どうなろうとサージの記憶を操作します。
魔術院長への報告は自由になったらすぐにします。王女への記憶の操作は重罪です。それで死罪となったとしても、この方法をとったことを支持してくださるでしょう。
警備隊への報告はその後となるでしょう。
どちらにしてもわたくしは終わりました。つらいのはサージと別れなければならないことでした。
そこへ何度も扉を叩く音がします。
「入りますよ」メイドが駆け込んできました。
サヤは開いた扉の陰に隠れて、入れ替わりに廊下へ出て行きました。
「どうしたんですか、声がしたものですから」メイドが部屋の明かりをつけます。何も変わったことはありません。
「なんでもない。嫌な夢を見ただけ」サージが答えます。ただ自分たちだけが裸で、ベッドの上に座り込んでいました。
「大丈夫ならいいんです。しつれいします」メイドは顔を赤らめて出ていきました。
きっと私たちの声だと思ったのでしょう。それは間違いではないのかもしれません。
わたくしは鍵をかけると、明かりを消してサージを抱きしめます。
「もう大丈夫ですよ」ナイトドレスを着せて、そのまま一緒にいました。
「おまえは乱暴された?」足の間に手を入れます。わたくしのそこは、濡れてはいましたがセックスの後とは違いました。これは経験でわかります。
「惑わしか」つぶやいてみて、確かにあんなこと現実味がありません。
「わたくしの事より、プリンセスの方が‥」
「大丈夫、おまえと同じ。ただのいたずらの惑わしだったみたいだね」
「でもなぜわざわざそんなことをするのです」
「どうしようもないユーモアのセンスなんだよ。きっと」
「これから捜して処理いたします」
「だめだよ。センスが悪いからって手荒な真似をするんじゃない。それより、おまえには課題が見えただろ」
「はい、朝一番に安全な魔術院にお連れします」
「違うよ、まだ見えてないね。すべてのものはあるがままとは限らないということだよ。お前の力も世界で一番とは言えない」
「もちろんそうでございます」
「お前よりも強い者が来た時どうするんだい」
「命をかけてお守りします」
「命をかけて満足かもしれないけど、お前が死んだあと、私はどうなる?」
わたくしは何も言えませんでした。さっきも、ただゆっくりしてあげてとお願いなんかしていたのです。そうするしかなかったのです。
「そう、私は好き放題されてしまうの。だからお前は死んじゃいけない。何があっても私と一緒に生きなきゃいけないんだよ」
その夜はずっとサージを抱いていました。
本当はサヤに散らされてしまったのかと怖くなって、サージに触ろうとしました。
「やめて」拒絶されます。かわりに「おまえ、サヤに抱かれてどうだった」
「あの方は恐ろしく、気持ちよかったです」それからあわてて、「あれはただの惑わしです」
「よかったね。わたしもよかったよ」大きくため息をつきます。
なまめかしいそれにあわてました。「プリンセス。ほんとうですか」
「同じ惑わしだよ」
「では、調べさせてください」
「嫌だよ。初めて男を迎え入れた感触をおまえに穢されたくない」


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