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チャーム(charm)
【ファンタジー 官能小説】

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チャーム-2

「みんなそうなの」
「ほとんどがね。あと、これも秘密だけど、履いていたショーツもいい値で売れるのよ」
「お金がいるの‥」
「ここのみんながそうよ、割り切んなきゃ。それなら、お着替えはどう。週に一度、お着替えショーっていうのがあるの。うまくすれば一週間分が稼げるわよ」
「そうなんだ。どう、着替えるの」
「ステージの真ん中まで行って着替えるだけ、どう着替えようと好きにすればいいのよ。フロアマネージャーに言っといてあげる」行ってしまいました。
それならと、割り切りました。胸元もできるだけ開くようにします。
次の日にはチップの量が変わりました。
フロアマネージャーが来ました。「ショーだよ」
「はい」稼げるときに稼ぐしかありませんでした。
「メイド服から。サンタの服に着替えるんだ。あわてずにすればいいだけ、よし、やろう」
そのままステージ裏に連れていかれました。
「このまま中央までいったら、最初と最後にはポーズをとるんだ。出来いかんで、追加のボーナスを弾むからね」マネージャーが言います。
幕の向こうではざわめきが聞こえます。結構人が入っているようです。
≪うまく隠しながら着替えるだけじゃない。ちょっと恥ずかしいだけ≫ ストリップショーだということはあまり考えないようにします。
気持ちを落ち着かせました。
「さあ、君の番だよ」
「この中に服が入ってるから。全部脱いで着替えたら、最後はサンタの帽子もかぶって、にっこりポーズをとるのよ」 No1メイドから手提げバッグを受け取ります。「がんばってね」
マネージャーにも後ろをつかれてステージに出ました。
透明のアクリル板でできた小高いステージは、下からも覗かれます。足元にはたくさんの目がありました。
客席に突き出したステージの真ん中で。仕方なく一度ポーズを取りました。上からも。足元からもスカートの中にまで照明が当たっています。
バッグの中に入っていたのは、白いラインの入った赤いワンピースの水着です。
「こんなのサンタの服じゃない」後ろを振り返って文句を言おうとしますが、マネージャーは顔を出しません。
サンタの帽子は入っていました。≪これに着替えろというの≫ だんだん恥ずかしくなってきて、視野が狭くなっていきます。
逆光で客席は真っ暗に見えます。耳鳴りが大きく響きますが、客の声だけが聞こえました。
ロックバンドでステージになら何度も上がったことがありましたが、こんなにアガってしまうのは初めてでした。
とりあえず、猫耳以外の装飾品を外していきました。
エプロンを外して。背中のファスナーを下ろします。自分でも手が震えているのがわかります。
ワンピースになった服をたくしあげて脱ぐと、胸元に抱えて前を隠しました。
そのままアンダースカートを下にずらして足元に落とします。
元々、隠すには役に立っていなかったブラジャーのホックを外して。左腕で胸を隠すと。服を下に落としました。
おっと、靴に気が付いて、足を持ち上げると脱ぎます。
いつもしている動作なのに、なかなかうまく片足で立てません。
開いた足の間から、薄いショーツを透視して見られているようで。顔がほてってきます。
≪もともと店で見せる、それ用のパンツじゃない。こんなのなんでもない≫ 気を取り直します。
水着を手に取って。そこで初めて。順番を間違えたことに気がつきました。
このままでは、胸を隠す左手を放して。下を隠さないとショーツが脱げないし、着替えられません。
しばらく動けませんでした。≪どうしよう≫


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