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チャーム(charm)
【ファンタジー 官能小説】

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チャーム-3

観客はそれでもゆっくり鑑賞できるので満足なようです。
しかし、イライラした何人かが、早くしろと口笛を鳴らしました。
少し前かがみになってひざを閉じながらショーツを脱いでいきます。
「尻が丸見えだ」後ろから笑う声が聞こえます。
≪下から覗かれているんだ≫ おしりを閉じると。今度は前が見えてしまいます。
仕方がないので少しかがむと一気にショーツを脱ぎました。そして立ち上がると。それで前を隠します。
「見えた、見えた」何人かが喜んで騒いでいました。
そこでまた止まってしまいました。
≪どうしよう≫ 水着を着る時には、両手で水着を持って、足を開いて片足ずつ入れるしかありません。その間は完全に無防備です
周りの観客も。それを期待して待っていました。
≪もうどうにでもなれ≫ 手を離して水着を持つと、  足を入れました。
水着が足の指に引っかかって、慌てるほど足が通ろうとしません。
片足を上げたままバランスを崩して、ステージに尻餅をついてしまいました。
倒れたあたしは全部を見られてしまいます。それでも打ったお尻が痛くて起き上がることができませんでした。
手を伸ばして股と胸を隠すと、痛みに耐えます。
「ねえちゃん、いいぞー」客から声がかかりました。
なんとか上半身を起こすと、そのまま水着を抱えてペタンと座りこんでしまいます。涙がにじんできます。
下から覗いている人が、「見える、見える、全部見えるぞ」大喜びをし合っています。
あたしは耐えられなくなって、そのまま起き上がると、舞台裏に逃げ帰ろうとしました。
「戻ってくるな、来たら金はやらんぞ」仕切りの所で前をふさいで立つマネージャーが冷たく言います。
仕方なくステージに戻りました。水着をもう一度着なおします。もう胸も下も見られるだけ見られてしまいました。
サイズの小さい水着は太ももと腰で引っかかって。なかなか上にあがってくれません。
自分が糸にからめ取られるボーンレスハムのような気持ちになります。
そして、必死に引っ張っても小さいサイズの水着の肩紐はこれ以上伸びてくれません、胸を隠しきれません。
かろうじて。乳首だけが見えなくて済みました。
水着は肩にも股間にも喰い込みます。
それでも痛みをこらえて、サンタの帽子をかぶるとポーズを取りました。「メリークリスマス」
喝采が起きます。みんなが見てるのは、あたしの股間です。
見下ろすと、水着の股のところがハサミで縦に切られていて、ぱっくり開いて中が丸出しになっていました。
水着は足の付け根に食い込んでいます。その分だけ、そこのお肉と割れ目を飛び出させて、内側のピンク色をしたものまでのぞかせています。
軽く縫ってあった糸が切れて、縮れた毛のようにぶら下がっています。
あたしは股間を押さえて。逃げ戻りました。
後ろからは喝采が追いかけてきます。
マネージャーは喜んで肩をたたいてくれました。「初々しくてよかったよ」
「誰なの、穴を開けたのは」
メイドたちがあざけるような目線をむけてきます。
≪そんなにいじめて楽しいの≫
「メリークリスマス。 よかったよ、どう、アソコをみんなに見られた気分は、熱くなっちゃうだろ」先輩ボーイが笑います。
「あんたまで、誤解だよ」 その晩は寝られませんでした。
≪あんな店やめよう≫ でも、どうしてもお金が必要なのでした。


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