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銀彩(ぎんだみ)
【SM 官能小説】

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銀彩(ぎんだみ)-4

十七歳の夏休み、わたしはこの邸(やしき)にいた。
母が演奏会で家をあけていたとき、わたしはこの別荘で義父とふたりきりだった。母が突然、ここに連れてきた男だった。彼は鼻髭を生やし、のっぺりとした顔をした狡猾そうな男だった。わたしは彼を嫌っていた。たとえ彼が新しい父親だと母に告げられたとしても。
 わたしはふたりきりでいる義父から逃れるように黄昏の湖で泳いでいた。とても長い時間、身体の力が尽き果てるまで。そして湖からあがってテラスへ続く階段を疲れた身体を引きずるようにあがったときだった。わたしの前に全裸の義父が薄い笑みを浮かべて立ちはだかっていた。猛々しいものが義父の股間にそびえ切っていた。黒々とした、醜い生きもののようなものが濡れた光沢を放ち、獣の眼のようなペニスの先端がわたしを睨めつけていた。
 わたしは義父に押し倒され、水着を剥がされた。抵抗するにはあまりに疲れた身体が動かなかった。そして義父にレイプされた。含まされたものが烈しくわたしの中を貫き、無残に引き裂いた。毒々しい熱い飛沫がわたしの中に放たれた。そのときわたしは自分が醜い色で染められたことを感じた。色のない、ただ濁りきったものだけで。
その夜、義父はわたしをレイプしたペニスで母とベッドで交わった。ベッドが軋む音を隣室で聞きながら、なぜかわたしは義父を憎いと思う以上に、義父に抱かれている母に嫉妬した。それはわたしが生まれて初めて感じた嫉妬だった。嫉妬は、義父が母に挿入したペニスであり、母が含んだ義父のペニスへ向けられていた。
それから十三年後、三十歳になったわたしはこの邸(やしき)でふたたび義父と会った。そのとき母はすでに亡くなっていた。わたしには恋人がいたが、義父はわたしにおれの女にならないかとささやいた。そしてわたしの腰に手をまわし頬にキスをした。わたしは義父をなぜか拒むことはなかった。なぜかあのときの自分を犯した義父のものを確かめたかった。義父はペニスをわたしの口に咥えさせ、しゃぶらせた。とても長い時間をかけて。醜くゆがんでそそり立ったペニスはわたしの記憶の中に刻まれていたとおり、どんな色も含んではいなかった。 
わたしは義父に抱かれ、彼のものを深く含んだ。わたしの純潔を奪った男に対して何の抵抗もなく体を開くことができる自分が不思議に思えた。彼は獰猛にわたしの肉体を貪った。そうすることがゆるされている女だと彼はわたしのことを思っていた。
長いセックスを終えた義父はあたりまえのようにわたしの中に毒々しい精液を流し込み、尽き果てたように眠りについた。わたしはベッドで深く眠り込んだ義父に、あらかじめ用意していた貞操帯をほどこした。貞操帯で戒めた初めての男のペニスだった。そして貞操帯を封じた鍵を湖に放り投げると、わたしは義父が目覚める前にこの家を去った。
義父は一か月後、この湖の先の岩場から身を投げて自殺した………。



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