投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最初へ 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 354 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 356 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最後へ

第五十八章 蘇る悪夢-1

第五十八章 蘇る悪夢

「アズート・・・父と母のかたき」
聖堂の祭壇上でルナは横たわりながら、その言葉を噛み締めていた。

水晶と精霊の妖力により母とアズートの記憶と同化したルナは、その激しい刺激の奔流に気を失いながらも、まだ残酷な物語を頭の中でなぞらされていたのだ。

いつの間にか奥の部屋から聖剣が祭ってある祭壇へ、身体が転送されていた。
薄暗い聖堂では金色に輝き出した聖剣の光と、長い睫毛に覆われたルナの瞳からこぼれる涙がボンヤリと浮かんでいた。

あの時。
この五年間、ルナの心に何度も問われ続けていた思いが、わき上がるのだった。

(どうして・・・・?)

そう、どうして。
今、水晶を通して蘇る母と自身の忌まわしい体験がルナに切なく問いかけるのだ。

『お許し下さい、ルナ様・・・』
見え透いたアズートの命乞いに、ためらってしまった自分が悔しかった。

(だめ、だめ・・・・)

夢の中で懸命に声を出すのだが無駄であった。
残酷な物語は過去の事実をなぞっていく。


王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最初へ 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 354 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 356 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前