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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第一章 樹海-1

■第一部 呪われた宿命(さだめ)


第一章 樹海


木立が揺れている。
朝露を含んだ草が足元に絡みつく。

ルナの息が静まり返った森の中で響く。
深い樹海は夜の如く光を閉じ込め、その闇の中を金色の瞳が浮かんでいる。

水色の髪をなびかせてルナは走る。
恐怖に怯えた表情で何度も振り返りながら、長い足を懸命に動かしていく。

太い襟模様のついた戦士の服に身を包んだ身体は少年のようで、敏捷に木々の間を抜けていく。だが額から流れる汗が、これまでの疲労を象徴するかの如く光っていた。

「いたかっー・・・?」
「そっちも探せー・・・」

遠くから静寂を破る声が聞こえる。

(もう、追いつかれた・・・)
一際大きく聳え立つカムヤの木に、もたれるようにルナは息をひそめた。

細い肩が震えている。
一日中、走り続けた身体は限界にきていた。

細い顎を引き付けて息を飲み込み、木を背中にしてジッと樹海の闇を見据える。
瞳から零れる金色の光が、ボウッと浮かぶ。

「オッ、いたぞっー・・・」

屈強な男達が三人、木々の間から現れた。
手にはそれぞれ弓や剣を持っている。
追い詰めた獲物を前に、サデスティックな笑みを浮かべて近づいてくる。

「やっと見つけたぜ、王女様よ・・・」
片目に大きな傷をおった男が唇を歪ませて、舐めるようにルナの身体を眺めた。

(すげえ、これがあの有名なルナ王女か・・・。男みたいな格好をしてるけど、やっぱイイ女だぜ)

初めて目にするアキシニス王女を前にして、男達の股間は否応もなくエレクトしていた。
国中はおろか、遠くの国からもその愛らしい美貌を称える噂を耳にしていたが、実際に目にした魅力に吸い込まれそうだった。

透通るような白い肌。
艶やかなブルーの前髪から覗かせる大きな瞳は怯え、潤んでいる。

真っ直ぐに通った高い鼻の下には形の良い唇がキュッと結ばれ、柔らかそうな頬に薄っすらとエクボを作っている。

汗と露に濡れた服を透かせて、幼い胸の膨らみが見える。
今年十五才になったばかりの身体は、それでも妖しい色香を漂わせていた。


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