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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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小6の分数と比例とパフィーニップルと-5


「ええと、じゃあこっちも説明するね」

「うん」

 比例の問題は「次の3つのうち、yがxに比例しているのはどれでしょう」というもので、選択肢は @一冊100円のノートをx冊買ったときの合計金額y A高さがxセンチで底辺が10センチの三角形の面積y B30人のクラスをx個のグループに分けたときの各グループの人数y の三つだ。

「比例、はわかるよね、yが増えていったらxもそれにつられて増える、みたいな」

「うん」

「そうすると、この中でまず、ぜったい増えるのはどれだろう」

「ええと……ノート?かな。まるいち」

「そう、だから@は確定。AとBはどっちかな?」

「えー、B、は、なんか減ってく感じだから違うと思う」

「正解。じゃあAは?」

「……」

 黙っちゃった。

「三角形の面積を出す公式は覚えてるよね?」

「えっと……底辺かける高さ、割る2?」

「うん、そうしたら、この問題に公式を当てはめるとどうなるかな」

 鼻の上にシワを寄せて一心に考える綾菜ちゃんがかわいい。たいした大学出てないから採用されないだろうけど、もし俺が小学生の塾講師なんかになったら仕事にならないだろうな、授業のたんびにうっかり勃起したりしてたらキリがない。

「ん……えっくす、かける10、割る2、だよね」

 えっくす、という響きがなんかやらしい。いや、本来やらしくもなんともない単語だし、12歳の小学生がセックスに似た単語を発音したからっていちいち意識しているロリコンがおかしいだけだ。

「うん、合ってるよ」

「でもわかんない。だって、高さが増えたら面積が大きくなるのはわかるけど、割り算が入ってるから、減ってく感じもするし」

「ああ、たしかにそうだ、2で割るからせっかく増えたのが減っちゃう感じするよね」

 綾菜ちゃんがこくん、とうなずく。

「そしたらさ、最初っから2で割っちゃったらどうなるかな」

「?」

「この『底辺が10センチ』を、最初っから割る2して、『底辺が5センチ』にしちゃったら、どんな計算式になるかな?」

「んと……えっくすかける5……え?」

「そう、計算式から割り算がなくなった」

「え?じゃあ、増えるだけだから……まるさん、も正解でいいの?」

「正解!綾菜ちゃんすごい」

 綾菜ちゃんの頬が赤く染まる。まあ、誘導尋問みたいな教え方だけれど、なんとなく自力で解いたように導くと自信にもなるし結果的にこれが理解力につながる。しのちゃんもそうだし。

「じゃあもう、綾菜ちゃんは分数と比例、ぜんぶ自分でできるね」

「うん!やってみるね」

 ワークのページをめくった綾菜ちゃんは、Bの鉛筆を右手に握ってワークにかぶさるようにして分数の割り算を解き始めた。よかった、とりあえず算数は乗り越えられそうだ。背中を伸ばして、三つ入っていた氷がもう残り一つ、それも結構小さくなってしまっているアイスコーヒーを一気にグラス半分くらいまで飲みながら、窓の外に目をやる。お昼近く、高い位置の太陽が夏休み最終週の街角を白く明るく照らしている。まだしばらく暑い日が続きそうだな。
 窓の外から視線を戻す。太陽の眩しさにくらんだ目がすぐに慣れて、「I Saw Her Standing There」が流れる店内、カウンターの中にいるさおりさん、そして目の前の綾菜ちゃんを大口径レンズの明るさで捉える。テーブルの上で大きく前かがみになってワークの問題を解いている綾菜ちゃん。座っている俺の膝くらいまでの高さしかないローテーブルに置かれたワークの上にかがみ込む綾菜ちゃん。つい、胸元へ目が行く。


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