投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

惑わし-ゲーム
【ファンタジー 官能小説】

惑わし-ゲームの最初へ 惑わし-ゲーム 3 惑わし-ゲーム 5 惑わし-ゲームの最後へ

惑わしゲーム-3

曲の終わりに、シンは腰を大きく突き上げ、あたしの中に放出する格好を大げさにします。
キーボードが、それに合わせて『ピューンピューン』と変な音を出しました。
見たらアリルは意地悪く笑っています。
そして、メンバーはさっさと舞台を降りていきました。
≪やり直せると思ったのに≫ シンのやつは最低です。
あたしだけがステージに座り込み、マイクスタンドにすがりついて、取り残されていました。
≪こんなの違う≫
「マイちゃん」 「マーイちゃん」
観客の何人かがステージの下から手を伸ばして、あたしを客席に引きずり下ろしました。
誰かに胸を触られ、おしりをさわられます。
≪このままではやられちゃう≫
フェラを強要されそうになり、誰かにファックされそうになります。
≪やられちゃおうか‥≫
でも、あたしの体がそれを嫌がっていました。
足でけって、かみついて、逃れようとしています。
それでも他の誰かが近づいてきました。
いつの間にか、タンクトップもショーツもはぎ取られ、もう逃げるのも力の限界でした。
≪おしまい≫ そう思ったころ、警備員に救けられました。
腕を引っ張られ、走って楽屋へ向かっていると、主催者の秘書が呼び止めました。
「いらっしゃい」横のドアを開けます。
部屋に入ると「あなたはいいわ」警備員を止めて、ドアを閉めました。
「ひどいものね」あたしを見てつぶやくと、「こっちよ。裏が地下駐車場につながっています。車を待たせてあるわ」
「でも、あたしのギターが‥」
「さがしてとどけます。それより、まずはこの騒動から逃げて」
あたしを引っ張って歩きます。
「他のメンバーは」
「みんな出ました。正面はひどいものです」裏のドアを開けます。
「分かりました」裸だったのですが仕方ありません。うちのバンドがおこした騒動です。嫌とも言えませんでした。
みじめに無人の通路を進みます。
外のドアには、ひっつくように黒塗りのリムジンが止まっていました。
窓もまっ黒です。
「乗って」ドアを開けるとあたしを押し込んで、自分も乗り込んできました。
奥にはスーツを着た男が座っていました。
「プロデューサーのトドウさんです」女が言います。
「やあ、マイ君」男は甘く臭い煙草を根元まで吸っています。
それからあたしの頭の後ろに腕を回してきて、背もたれの上に置くと、のぞき込んできます。
「あたしを知ってるんですか」何としても胸と股は手で隠して死守します。
「ああ色々と知っているよ、音楽を頑張っていることも、妙な集団と一緒に居ることもね」
「妙な集団?」
「自分たちは魔女なのだと妄想して活動している人たちだ。白樫邸とかいう所にいる」
甘く臭い匂いが押し寄せてきます。
その濃度に頭がくらくらしそうです。
「そこで君は黒猫と暮らしているのだろう」


惑わし-ゲームの最初へ 惑わし-ゲーム 3 惑わし-ゲーム 5 惑わし-ゲームの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前