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俺のM女調教日記
【SM 官能小説】

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俺のM女調教日記(30)-2

俺をはじめ見たときには、
警戒しているように見えたが今は違っていた。
そして彼女は言葉を選びながら言った。

「あの、失礼ですが、絵をお描きになるのですか?」
「ええ、描きますよ、でも今、モデルさんを探しているところです」
「そうなんですか?」
彼女は驚いた顔をしていた。

「そう言われればそのような気がします、そのモデルさんとは?」
「はい、先程の絵画のようなヌードモデルさんですよ」
「えぇっ……そうなんですか」
「はい」
「普通の服を着たモデルさんなら、いるんですがね」
「そうですね、なかなか裸になるには」
「はい」

俺は店の外を何気なく見ていると
彼女は何を思ったのか

「あの……」
「はい? 何でしょうか」

「そのモデルさんはお若い人がよろしいんでしょうね」
「いえいえ、そんなことはありません、裸になっていただけるだけで」

俺は彼女が心の中で葛藤しているのを感じていた。
もちろん、俺が呼べば、裸になる女は沢山いる。
いま、ここでその話をしても始まらない。

「こんなおばさんでも、その資格はありますか?」
「えっ? 貴女のことですか?」
「は、はい」

恥ずかしそうに彼女は下を向いていた。

「それはもちろんですよ。もしそうしていただければ喜んで……」
「ありがとうございます」
「もし、その場合ですが」
「はい?」

彼女は言葉を選びながら考えていたが

「なんで、貴女がそのような決心をされたのでしょうか?」
「はい、あの絵のように、私の体を綺麗に描いて欲しいのです」
「なるほど」

「もっと、おばあさんにならないうちに、記念になりますから」
「分りました、では私からもお願いいたします、私は佐渡と申します」
「私は美佐恵と申します」
「では、私のアトリエに、いつ来られますか?」

「今週の週末で結構です。夫はゴルフで泊りがけで出かけますので」
「了解いたしました。では、私が車でお迎えに伺います」
「よろしくお願いいたします」

こうして、俺と美佐恵との意外な展開になっていった。
この出会いが彼女の運命を大きく変えることになるとは
本人が知る由もなかった。



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