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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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あのショーは彼の人生をどう変えたのか 4-1

 大学を出て、茂正はコンサルティング会社に就職した。

 彼にとって、成人した社会人の女性など誰であれ恋愛的・性的関心の対象ではない。仕事で関わる女性たちをそういう関心で見ることなど一切なかった。同僚がそういう目で女子社員たちを話題にする話には全く乗らなかったし、合コンの誘いなど歯牙にもかけなかった。男だろうと女であろうと、ただ一緒に仕事をする相手。同じく「人間」として見るばかりだった。

 性的欲求はもっぱら二次元と追憶と創作のなかで満たすのみ。彼はそう割り切っていた。

 成人女性との恋愛的な交際は、端的に論外だった。
 どんな演出があろうと結局は(法に触れるものでなければ)成人女性しかいない風俗の類を利用する気もまるでなかった。

 なお思春期の少女だけは「女」として見ることができたから、街で見かけるリアルの制服の女子中高生たちに、可愛いなと目を楽しませることはたびたびあった。だが彼女らに声をかけたり、SNSや出会い系などを利用したりして、実際に抱こうと考えたことは全然ない。法に触れるリスクを気にしたこともあろう。だがそれ以上のもっと根本的な理由があった。

 要はカネ目当てなのだろうが、自分から男に抱かれようと迫ってくるだけで、無垢の乙女からは程遠い。そのようなけがれた娘を抱いたところで、何も満たされないのはわかりきっていたからだ。たとえそれが初めての体験であっても変わらない。
 みさきのような清純な美少女でなければ意味がない。だがそんな娘であれば、すすんで男に身を任せてくるわけがない。中にはその方が高く売れるからと、わざと清楚な身なりやお嬢様めいた振る舞いをして清純派を装ってくるような子もいると聞くが、うわべだけの偽物ではどうしようもない。 

 同様の理由で、一部の女子中高生がSNSで自ら晒している下着姿や裸の写真・動画を覗いてみようという気にもならなかった。そういう姿を恥じらいもなく晒すような娘というだけでも、茂正にとってみれば「穢れもの」でしかない。そんなものは、いくら制服少女でも見る価値のあるものとは思えなかったのだ。

 そんなことなら、二次元と自身の想像力に依った方がいい。

 勤め先は仕事は仕事、プライベートはプライベートという割り切りが許されるホワイトな会社。出世志向はほぼ無かったから会社に全身全霊を捧げるような働き方はしなかったが、それでも仕事自体は好きで、よく出来たから評価は高かった。

 成人女性にはまったく魅力を感じない彼だけに、会社では女性社員を欲目で見たり、可愛らしさだけを求めたりすることがなく、セクハラなど完全に無縁。男女の扱いもまったく分け隔てないものだった。そういうわけで、皮肉にも清廉で誠実な男として見られることも多々だった。
 そのため、彼にその気が無くても惹かれてくる女性の同僚、ひいては上司(既婚)もいた。ただ「公私は混同しない」ということにして、食事の誘いすら応じず、アプローチを掠らせもしなかった。もちろん本当の理由は告げていない。社内恋愛、まして不倫をめぐるスキャンダルなど、彼の身に立とうはずが無かった。「男にしてはガードが固すぎる」「据え膳も食わぬ男」などといったイメージすら持たれるほどだった。

 なお、こういった事情から彼は成人した女性、ことに社会人女性を「女の子」と呼ぶことを物凄く嫌っている。自身では絶対にそういう言い方をしないばかりか、聞くだけで気分が悪くなるほどで、時には他人にも訂正を求めることすらあるほどだ。


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