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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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あのショーは彼の人生をどう変えたのか 3-2

 だが一方で、リアルの少女たちと接することができる場として、彼が塾講師というアルバイトを求めたのは当然だった。一流校の学生だから十分に務まる仕事だし、単純にバイトとしても割がいい。

 そこで改めて気づいたのだが、彼は教えた小学生の女児には本当に何も感じなかった。性徴の乏しい低-中学年であればただのガキ。発育が早く中学生にも見えるような高学年の女子であっても、特に興味を覚えなかった。むしろそういう子だと実際に中学生になればあっという間に少女らしさを卒業してしまいかねない。いざ制服を着ても似合わなくなりそうなのが、一番の理由だった。あくまで「思春期の少女」「制服の少女」であってこそ心惹かれるものがある。それを自身の中で再認識する機会でもあった。

 中学生(もちろん女子)こそ教えたかったのだが、長らく塾内で横目に見るばかりだった。その中には結構な美少女もいて、キャンパスの女子大生たちよりずっと可愛く思えたのは確かだった。なおその塾には高校生コースもあったが、より高ランクの大学の学生か大学院生しか担当できないことになっていた。

 2年目にはいよいよ中学生も担当することになった。そして個別指導で受け持った一人が、まさに前年にその可愛さに目を留めていた少女だった。名前を正木麗紗といい、その春で2年生になる。大きな目がひときわ目立ち、生き生きとして愛くるしかった。楚々としたみさきとはタイプを異にするが、純真無垢な雰囲気や瑞々しさは通じる。無駄に大人びた発育は見せておらず、からだつきも見るからに少女らしかったのもいい。彼にとって久方ぶりに「女」として見られる対象であったことは間違いなかった。

 茂正は男子や小学生相手の授業は金稼ぎの手段としか思っていなかったが、麗紗を教える時間だけは毎週楽しみで仕方がなかった。彼女の愛らしい姿を眺めるだけでも心地よい。

 さすがに塾講師と生徒。彼女のことを色目で見るのは懸命に自制していた。だが彼女に対してはどうしても特別熱心に、力を入れて教えてしまう。
「あっ、わかった! 解けました!」
 そんな彼女の姿を見るのも、嬉しかった。おかげで麗紗の成績は確実に伸び、彼女も茂正を慕うようになった。個別指導だけに彼女のパーソナルな話も聞くようになる。

「先生、彼女いるんですか?」
 逆にそんなことまで訊かれるようになった。そこにある種の恋愛感情も混じっているらしいとは茂正にも感じ取れた。高校、大学で何人もの女の子から告白された経験から、それらしい雰囲気は大体わかったからだ。

 大学生のお兄さんに憧れる思春期の少女。それ自体は、よくある話だ。麗紗が「察して」と言わんばかりの姿勢で接してきていることだって、うすうす感じていた。夏休みの授業の時、彼女が着てきたかなり露出度の高いノースリーブでミニのワンピースは、まさにこの年頃の娘らしい背伸び感ありありのものだった。そんなことをしても色気などいささかも出ないも同然だったが、少女に大人のような色気なんて要らないと考える茂正からすれば、それはそれで良かったといえる。

 茂正がその気になれば、そういう関係になるのも夢ではなかったかもしれない。

 だからこそ、彼は迷った。生徒との交際はこの世界での絶対のタブー。いわゆる「商品に手を出す」行為。バレたら即刻塾をクビになる。かといって彼女が卒業して中学生を辞めるまで待つのではむしろ意味がない。また、間違いなく美少女とはいえ、みさきとはどうしても違う、という思いも付きまとった。

 どうしたものか……葛藤が続く中、麗紗は急に塾を辞めてしまった。塾長からは家庭の事情とだけ聞かされた。それまで彼女は両親が離婚し母親のもとで暮らしていること、母の交際相手との折り合いが非常に悪く再婚には大反対していることなどは聞かされていたが、それと関係があるのかもしれない。それ以上の事情は全くわからなかった。

 迂闊なことを避けるため、それまで麗紗と連絡先は交換していなかったから、その後のことは完全に不明だった。彼女の通っていた中学校は知っていたから何度か近くまで足を運んでみたが、見かけることはなかった。

 その後に教えたのは中学生でもほとんど男子。女子でも可愛いと言ったらお世辞になるような子しかいなかった。担当していない塾生でそこそこ可愛いと思える子を横目で見やるぐらいで、それでも麗紗ほどの子はいなかった。


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