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「罠 (童貞詐欺)」
【熟女/人妻 官能小説】

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J松崎明日香30歳-4

間違いない。はっきりと男根に反応した。しかもこれに唇を寄せようとした。
あれほど完ぺきだった明日香城の防御のほころびを見つけた思いだ。
翌朝のテーブルとキッチンの二人の視線が合う事はなかった。
朝食が終って自室へ戻る背中に熱い視線を感じ振り返るとスッと視線をそらす。
そんな事が度々あったし言葉遣いも変わった。
といっても敬語を使うわけじゃない。子供に対する砕けた喋り口調が普通になった感じだ。
「食事の前にシャワー浴びてきたら?」以前なら「食事の前にシャワー浴びてきなさい。」だった。
それほど微妙な違いだが母の心の変化を読み取る。
明日香の方も背中の熱い視線に男のまつわりつく様な思いを感じていた。

家には翔と明日香の二人しかいない。
だからある意味この家庭は男と女の密室だともいえる。
キッチンに立っている時後ろを通る翔の手の甲が尻に触れる。
キッチンの奥に冷蔵庫があるからここで二人がすれ違うのはやむを得ない。
しかし今まで翔の手が明日香の身体に触れる事はなかった。
なのに最近は後ろを通るときは必ず手が当たるのだ。
入浴中に更衣室の洗面所で歯を磨くようになった。
ガラス越しにうっすらと裸体が見えている筈だ。
こんなに厚顔な子ではなかったはずだ。
(この子私を狙ってる)その時そう思った。
翔が初心な少年から男への階段を上り始めているのは分かっていた。
あのタオルケットをはがした時からそれを認めざるを得なかった。

翌日も明日香がキッチンに立つのを待っていたかのように翔は冷蔵庫へ向かう。
(また触られる)と身構えたが翔は躓いて抱き着いてきたのだ。
「何をするの。いい加減にしなさい。」翔を突き飛ばして鋭い視線を向ける。
「ごめんごめん。スリッパが引っかかっちゃって。」
「嘘言わないで。毎回毎回私の尻を触ったり風呂場を覗いたりまるで痴漢じゃないの。」
日ごろ感じていたうっぷんを一気に吐き出す。
痴漢と言われて翔も切れた。
「誰が痴漢やねん。そういう自分はどないやねん。」
頭に血が上り関西弁丸出しで母に迫る。
その迫力に押され壁際まで下がるが両肩をがっちりと掴まれ身動き取れずにいた。
少年は恐怖に怯える人妻の唇を狙ってきた。
頭を振って必死に逃げる。少年の左手は女の髪をつかむ。
頭のふり幅が少なくなって時々唇が触れるが少年の思いは遂げられない。
その間に少年の右手は自らのジッパーを引き下げていたのだ。
つかんだ髪の毛で頭を押し下げ女の目の前に怒張が現れた時、希望通りの事が起こった。
自らの意志でそれに武者ぶりついたのだ。
内心ガッツポーズを取りながら好きにさせておいた。
彼女の性癖が男根崇拝であることは80%間違いないと踏んだうえでの行動ではあった。
実に上手なフェラチオだ。元カレに随分仕込まれたようだ。
一気に攻め落とそうとワンピースの背中のファスナーを降ろした瞬間ガレージの開く音が聞えた。
母は正気に戻りファスナーを戻し手櫛で髪を整えながら玄関へ向かう。
「あなたお帰りなさい。お疲れ様。」明るい声で夫を迎える。
「松本。ご苦労さん。今日はもう帰ってもいいよ。」父の声だ。
その夜の母は凄かった。父の変態行為を嬉々として受け入れ何度も何度も逝かされていた。
昼間の翔との行為が興奮剤になっている事は明らかだ。

翌朝、翔は朝食を取りながら調理場の母を見つめていた。
調理場とキッチンはカウンターで仕切られているが上体はよく見えるのだ。
母は絶対に目を合わすことはなく遅い父の朝食の用意に集中している振りをしていた。
まもなく父がキッチンルームへ入ってくるはずだ。
食べ終わった食器をシンクまで運んだあと黙って母の手を握った。
「何をするの。止めなさい。」大声ではないが鋭い口調だ。
それに動じることなく母の唇を追いかける翔の唇。逃げる母。


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