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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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人妻の浮気心 (3)-3


  *

「ん……………………!」

 亀頭がズブズブと卑猥な音を立て、人妻の陰唇に飲み込まれていく――。
「ん…………ぁああ…………」

 Yの滾る想いの先端が自らの花びらを押し割り侵入してきた感触に思わず目を瞑る。男女の想いがひとつになった。下腹部が熱い。夫のものではない男性器が、自らの女性器の中に挿し込まれているというたしかな実感。もう引き返せない。最上の絶望と歓喜が、矛盾なく同居している。
「ぁぁあ……ぁぁ……………………!」

 Yが止まり、ゆきの髪を撫でる。キスをする。耳元でやさしく大丈夫かと語りかける。ゆきもキスを返す。
「うん……大丈夫……」
 もう少し奥まで挿れていいかと尋ねるY。優しいやり取りに、ゆきの股間はまた熱く潤う。
「いいよ……。ねぇYくん……。ゆっくり……ゆっくり入ってきて……」
 好きな男が自分に欲情している。こんなにも熱く、堅くいきり立っている。女としての満足感をじっくり味わいたい。
 Yはまた優しく微笑みキスをすると、ゆきの希望通り少しずつ侵入してきた。
「ぁ……………………ぁあ……………………!」
 自らの身体の中に、恋心を寄せる異性の生殖器が挿し込まれていく。ゆきの肉襞とYの陰茎が絡みつき、蕩け合い、ひとつになる。
「ぁ……ん………………んんぁ……………………」
 女性の最も大切な場所へゆっくり優しく入ってくるYの陰茎を、ゆきは下半身全体で感じながら受け止める。
 男の腰が女の尻にぴたりと密着し、二人はついに完全に結ばれた。

 Yはまたゆきを気遣う言葉をかけてから、余韻を楽しむようにしばし動かずゆきを後ろから抱きしめた。好きな男にきつく抱擁されるゆき。もっとYのペニスを奥で感じたくて、ゆきは少し尻を後ろに突き出してみた。それとなく、Yに感づかれないように。膣奥の圧迫感が高まる。脳が痺れ、下半身から熱いものがとめどなく溢れ、流れ出る。
「ゆきさん、すごい……とろとろです」
 Yが笑うのでゆきも笑った。
「ふふふ……なんのこと……?」
 笑いながら、どちらからともなく唇を重ねた。

 真っ暗なラブホテルの一室。

 その入り口で、二人の男女が立ちバックで交わっている。二つのシルエットはじっと動かず結合の感触を味わう。男は人妻を後ろから抱きしめながら着衣のまま胸をまさぐり下半身をひくつかせ、人妻はそれに応え尻を突き出す。
 やがて二人は下半身をゆっくりくねらせ、性器の摩擦を楽しみ始めた。性的な刺激の共有、ロマンチックな動作は少しずつ速度を増していく。肉が肉を打つ音、人妻の嬌声、そしてまた静寂。人妻の上体はときにのけぞり、ときにドアにすがりつく。下半身を震わせ、背中で息をする。合間にキスの音をさせながら、秘密の交わりを幾度も繰り返す。

 ゆきとYが、ここでこのような行為に耽っていることを知る者は世界に誰一人いない。


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