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「大人の雰囲気のバー」
【SM 官能小説】

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(4)イベントのはじまり-2

(テンちゃん・・・)
声を掛けようと思うが、麻里子が何か言う前に、店員が引き剝がすように典子をステージ上に案内する。

典子はステージのほぼ中央に立たされていた。
「お名前は?」
「・・・」
恐怖なのか緊張なのか典子は無言だった。
「あっ、別に本名じゃなくて構いませんよ」
「の、典子です」
ステージ上にいたマスターがそう言い終わる前に典子が自分の本名を告げてしまう。
その声はかなり震えていた。

「今日はこんなに可愛い女性、典子さんがご当選されました」
マスターが紹介すると店内からは大きな拍手が起こる。
「この前みたいにむさ苦しいオッサンじゃなくてよかったです」
とマスターが少しおどけて言うと会場から少し笑いが漏れる。
「大分緊張されているようですが、典子さんはこういうお店は初めてですか?」
先程の笑いで少し緊張は解れたようだがそれでもまだ硬い表情の典子が無言で頷く。
「心配しなくても煮たり焼いたりするわけではありませんから安心してください」
「・・・」
典子は無言だった。
「当店はきちんと届出もしている店ですので、警察のお世話になるような事もしませんから。安心してください」
「はっ、はい・・・」
よく考えると、そこまで言うのが逆に怪しいが、典子はそう言われて少し安心したのか、声を出して頷く。
「では、縛らせていただきますね」
マスターが手に縄を持って典子に近づく。

(いきなり縛っちゃうの?!)
麻里子も驚くが、当の本人である典子の方が驚いているだろう。
「えっ!?」
典子は怯えたように後ずさりするが、マスターに腕を掴まれるようにしてステージ中央に引き戻された。
マスターは典子の両腕を後ろに回すと後ろ手に縛る。
典子は動揺しているのか抵抗しようとするが余りにも弱々しくてほとんど抵抗の意味が無かった。
典子を後ろ手に縛った縄が今度は典子の胸の上下に巻かれる。
(あの子、意外と巨乳なのね・・・)
胸の上下を締められた事で典子の胸が強調されるように突き出されれていた。

「うぅっ・・・」
結構キツく縛られているのか時折典子のうめき声が漏れ聞こえてくる。
店内はマスターの一挙手一動足を見逃さないように静まり返っている。

「どうですか?」
ここまで数分も掛からなかっただろうか、手際よく典子を縛り上げたマスターは典子に声を掛ける。
「ちょっ、ちょっと苦しいです」
店内からしっかり見えるように正面を向かされた典子の顔は苦しみからか緊張からか真っ赤になっていた。

「それだけ?」
「えっ、あっ、はい・・・」
典子の反応が不満なのかマスターはさらにもう一手を打つ。

「じゃあ、もう少し楽しませていただきましょうか」
「えっ!?」
典子が反応する暇もなく左膝の上に縄が巻かれる。

「あっ、えっ、なっ、何をぉ・・・」
その縄が上から降りてきている滑車のような物に通される。
そして、マスターが少しずつその縄を引いていくと、典子の左足が上がっていく。

「あっ、ちょっ、ちょっとぉ・・・」
典子の左足は少しずつ引き上げられていき太腿が地面とほぼ水平になるまで引き上げられていた。

(ひぃっ、なっ、なんて事を・・・)
麻里子はその光景を見ながら自分がそうされているように妄想してしまっていた。
典子が履いているスカートは比較的長めだったので、あそこまで足が上げられてもスカートの中まで見えてしまう事は無いだろう。
しかし、そのスカートの中では下着までしっかり濡らしてしまった股間が広げられているはずだった。
(そ、そんなの見られたら・・・)
麻里子は自分がそうされているかのように勝手にドキドキしていた。


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