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「大人の雰囲気のバー」
【SM 官能小説】

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(4)イベントのはじまり-1

「な、何?!」
麻里子が少し驚くがすぐにステージ中央が明るくなる。
ステージに近いカウンターも程良く明るくなり麻里子も少し安堵した。
「さて、今日は週に一度のイベント日です。そろそろ本日のイベントを行います」
いつの間にか作務衣のような着物を着た男がステージの真ん中に立っていた。
よく見ると、いつの間に着替えたのか、それはマスターだった。
「では、本日の被験者を希望される方はおられますか?」
マスターが店内をグルっと見回す。
何のことか分からず麻里子も同じように店内を見回す。
店内はいつの間にかほぼ満席になっていた。
「こんなお店なのに意外と流行っているのね」
「そうですね。意外とそういう趣味の人って少なくないんですね」
麻里子も典子と小声で会話する。
「えぇと・・・。今日はどなたもご希望になられないようですね。希望者がいないからと言って中止にする訳には行きませんので・・・」
そういうと別の店員が大きめの箱のような物を持ってくる。
「それでは、恒例のくじ引きにしますね。お客様方の荷物をお預かりした際にお渡しした番号札をご覧ください」
そういわれて麻里子は自分の札を確認すると「24」と書かれていた。
「今からこの箱の中のボールを一つ取り出します。そこに書かれた番号の方が見事、ご当選となります」
店内に少し動揺したような雰囲気が漂うが、マスターはあまり気にせず箱の中に手を突っ込む。
(「被験者」って言ってたわよね。一体何をするのかしら?まあ、こんな店の事だからどうせロクな事はしないでしょうけど・・・)
麻里子はそう思いながら他人事のようにその光景を見ていた。

「さて、番号の方ですが・・・」
マスターが箱から手を出すと手に持ったボールを見る。
「番号札、にじゅう・・・」
(えっ、まっ、まさか!?)
自分の持っている番号と近い番号が呼ばれようとしている。
「20番台ですが、さて、下一桁はいくつでしょうか・・・」
もしかすると自分の番号が呼ばれるかもしれない。
そう思うと麻里子は急にドキドキしてきた。
「えぇと・・・。にじゅう・・・」
マスターは焦らすように引っ張る。
(にじゅう何番なのよぉ・・・)
いつの間にか麻里子は手にびっしりと汗をかいていた。
(「被験者」って一体何をされちゃうのかしら・・・?)
麻里子はいつの間にか妄想してしまっていた。
(ステージの上で恥ずかしい格好に縛られて・・・)
(縛られるだけで済んだらいいけど、まっ、まさか、下着とか、さらに脱がされちゃったり・・・)
麻里子の胸の昂りはさらにひどくなっていた。
それと同時に腰の奥の方からの何とも言えない熱いような疼くような感覚も増してきてしまっていた。

「にじゅうご、25番です!!!」
(外れた・・・)
それと共に麻里子と同様に選に漏れた人達の声なのだろうか会場が少し湧く。
「良かった・・・」
麻里子がホッと胸を撫で下ろしながら典子を見ると様子がおかしい。
(あっ、そっ、そうだ・・・)
麻里子の後に番号札を貰ったのは典子である。
もし番号札が連番なら、典子が25番を持っている事になる。

「先輩・・・」
典子が持つ番号札を見ると案の定「25」と書かれていた。

(どうするのよぉ・・・)
このままだと典子が何か破廉恥な事をされてしまうかもしれない。
(ここは私が先輩らしく身代わりになるしか・・・)
「さて、25番の番号札をお持ちなのはどなたでしょうか?」
マスターが急かすように再び会場を見渡す。
「て、テンちゃん・・・」
身代わりを名乗り出ようとする麻里子だったが、なかなかそう言いだす勇気が湧かない。
「わっ、私が・・・」
麻里子は意を決して典子から25番の番号札を受け取ろうとする。

「は、はい・・・」
しかし、それよりも一足早く典子が恐る恐る手を挙げる。
「おっ、おめでとうございます!!!さあさあ、こちらへどうぞ」
マスターは典子にステージに上がるように促す。
「ま、マリコ先輩・・・」
典子が不安げな表情で麻里子の方を見る。



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