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「大人の雰囲気のバー」
【SM 官能小説】

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(2)より打ち解ける2人-2

(まあ、せっかくの機会だし、こういう「非日常」の世界を楽しむのも良いかしらね)
そもそも「2時間は帰れません」と言われてしまっているし、荷物も預けてしまっている。
こうなるとスマホを預けさせられたのが少し不安な気もしてきた。
しかし、今から「帰る」と言った所で、すんなりとは帰してくれないだろう。
(まあ、何かあればその時に帰れば良いだろう。日本は法治国家だし、無茶苦茶な事はしないはずだし・・・)
麻里子も典子と同じように折角の機会を楽しむ事にした。

「お客様のお席はこちらになります」
店員は麻里子達をカウンターに案内した。
麻里子達が案内されたのはそのバーテンダーのほぼ真前の「特等席」だった。
バーテンダー越しにはステージも良く見えた。
「すごい、良い席じゃない」
「無料なのになんか悪いですよね」
「どんなイベントがあるのか分からないけど、折角だから楽しみましょうね」
麻里子は一抹の不安を振り切るかのようにそう言いながら席に着いた。

「じゃあ、とりあえず私はカクテルを頼もうかしら」
「じゃあ、私も」
二人はカクテルを注文する事にした。
「どのようなカクテルがお好きですか?名前でもイメージでもおっしゃっていただければお作りいたします」
年の頃なら麻里子より少し年上だろうか。
なかなかの男前だったが、面と向かってそう聞かれると麻里子は勝手にドキドキしてしまった。
「う〜〜〜ん、と、とりあえず、スッキリした感じので」
「じゃあ、私は甘いのをください」
二人はお酒を注文すると、談笑しながら店内を見回す。
店内は既に半分くらいが埋まっていた。
客層は思っていたより若く、40歳くらいと思われる人もいたが、麻里子達と同じくらいの年代の人もいた。
男女比もほぼ半々か若干男性の方が多いかと言った感じだった。
ほとんどの客の服装は普通のスーツだったり、仕事帰りと言う感じだったが、何人かは浴衣やセーラー服と言った格好の人もいた。
「未成年立ち入り禁止」という事なのでセーラー服は当然ながらコスプレなのだろう。
さすがに全裸だったり、ボンテージを着ているような人はいない。
(いくらなんでもそこまで怪しげなお店ではないみたいね)
「ふ〜〜〜〜ん」
麻里子が独り言のように呟いた後、二人は顔を見合わせた。

「先輩、『大人の雰囲気の』って、こういう事だったんですね」
「そっ、そうね。私もちょっと驚いているんだけど」
「えっ、そうなんですか?先輩ってSっぽいからこういうのも大丈夫なのかと思っていました」
「ちょっ、ちょっと、どういう意味よ!」
「すっ、すいません。お許しください、女王様ぁ・・・」
麻里子が笑いながら少し怒ったような表情をしたので、典子もおどけた様子でカウンターに手をついて土下座のジェスチャーで許しを乞う素振りをする。
こういう会話の切り返しの早さも麻里子が典子を可愛がる理由の一つでもあった。

そんな会話をしていると目の前でシェーカーを振っていたバーテンダーが二人のグラスにそれぞれカクテルを注いでくれた。
何やらカクテルの名前を言われたが、麻里子には良く聞こえなかった。

「まあ、良いわ。とりあえず飲みましょうか」
二人は乾杯した。
話が進むにつれてお酒も進む。
飲み放題と言う事と、カクテルが美味しいのもあって、二人は結構なペースで飲んでいた。
いつの間にか二人は上着を脱いで上半身はブラウスだけになっていたがそれでも寒いということは無かった。

「お客さん、どうですか?」
バーテンダーが2人に声を掛ける。
バーテンダーはカウンターの客だけでなく、後ろのソファー席の客のカクテルも作らなければならないようで忙しそうにしていたが、少し手が空いたのか2人に話し掛けてきた。


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