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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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心の中に残る人。-1

「ねぇ、高島君、聞いてくれる?」
胸板から頬を離して広徳を見つめるマギー。
「もちろん。」
マギーはニコッと笑った。
「ありがとう。」

そう言って一度大きく息を吸い、そしてゆっくりと吐く。
「私ね、彼…、杉山君の事、本当に愛してた。初めて好きになった人だったし、彼以外考えられなかった。彼が喜ぶ事なら何でもしたかったし、何でも出来た。大好きだったから。彼も私の事を本当に愛してくれてた。大事にしてくれた。彼といると幸せだったし、彼がいるから仕事も頑張れたの。でもね、私、気付いてたの。彼の心の中には忘れられない誰かがいるって。きっと彼はその人の事が今でも好きなんだと思う。でも一生懸命私を愛してくれたし、私は今が大事だと思ったから、それでも良かった。でも、さっき、浮気現場を目の当たりにして、それまで我慢してたものが弾けちゃって。私だけじゃないんだって思ったら、もう何もかもが嫌になっちゃったの。」

「その人と浮気してたの?」
「ううん?違う。さっきの子はきっとデリヘルしてる子だと思う。風俗でも浮気は浮気。私だけを愛してくれてるって信じてたけど、それが崩れたらもう信じられなくなっちゃって。きっとその人に誘われたらきっと浮気するんだろうなって。それでも私の元に帰ってきてくれるって自信がなくなっちゃったの。2番目でもいいかなって思ってたけど、私、やっぱりダメみたい。2番目だと知ってて1番愛してるよって言われるの、切なすぎるもん。もう糸が切れちゃった。頑張れない。もう終わりにした方がいいいのかなって思ってたトコに高島君と会ったの。正直しちゃってもいいかなって投げやりになってたかも。でも今はね、して良かったって思う。やけくそでしたんじゃなくて、ちゃんとしたいって思ってしたから。浮気に怒った私が浮気したとか都合が良すぎるかも知れないけど、東京の彼の部屋からこっちに戻って来るまでに、彼が私の事を掴まえられなかったから、もう終わりにしようって。LINEとか電話なら誰でも出来る。でもこんな状況で私を掴まえられなかったって事は、やっぱり私は1番じゃないんだなって思う。だから私を掴まえてくれた高島君が勝ち。そう思ってるよ。」

彼氏オンリーだと思ってた広徳だったが、密かに抱えていた闇を耳にして意外だと感じた。
「そんな状況のマギーと、たまたま予定をキャンセルされて、たまたま寄ったコンビニで、たまたま会ったとか、偶然も重なれば必然、だったのかな。」
「かもね。フフッ」
どこか吹っ切れたようにも見えた。


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