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痴漢の巣窟書店 −特急列車添乗員―
【痴漢/痴女 官能小説】

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第14話 OLに、恥辱の波状攻撃-3

 嗣美も興奮した。大勢の見ず知らずの男達に狙われている。自分の肢体が、無数の欲望の対称として注目を集めている。タイトスカートに張り付かれた尻が、T−シャツの上にシルエットを浮き上がらせている乳房が、気配しか分からない幾人もの男達にエロティックな熱視線を浴びせられている。見えないのではっきりとは分からないが、それを嗣美は確信した。そして、見えないからこそ、はっきりとは分からないからこそ、その状況に、嗣美は異様なほどの興奮を覚えたのだった。
 嗣美は、ヤられたかった。犯されたかった。廻されたかった。どうしようもなくなるくらいに滅茶苦茶にされたかった。
 その願望は、直ちに叶えられた。ドアが閉まってから、無数の手が嗣美の肢体のあらゆる部位を撫で回し始めるまで、5秒と無かったのだから。
 両乳房や尻の両方の肉塊はもちろん、手指の先、つま先、髪の毛といった体の末端部分も、腰、へその辺り、背中、太腿、足首等も、無数の手が這い回った。口に指を突き入れて来る輩もいる。耳の穴を穿る輩もいる。わきの下や膝の裏などを集中的に攻めている輩もいる。
 肢体の表面で、触れられていない部分などどこにもないと思えるほどに、嗣美の全ては、男達の欲情を纏った手で覆い尽くされ、撫で廻された。
 嗣美は、カオスの中にいた。欲望のカオスであり、快感のカオスだった。どこをどう触られ、どこがどう気持ちが良いのかも分からない。何が何だかわからない。ただ、気持ち良かった。とにかく気持ち良かった。無数の快感の電撃が、体中の至る所をハチャメチャに駆け巡り、暴れ回っていた。
 ヴァギナは、まだ触られていなかった。ローターのスイッチもOFFになっていた。服もまだ脱がされていない。一番敏感な部分への刺激も、肌への直接の刺激も少なかったが、服の上からヴァギナ以外のあらゆる部分を撫で回される刺激で、嗣美は絶頂した。絶頂を繰り返した。自覚も無い内に、声も出ていた。出ていたどころか、絶叫していた。
 何度目かの絶頂の後には、嗣美は脱力して、しゃがみ込んでしまいそうになったが、脇の下に刺し込まれていた手が、嗣美の体重を支えた。腰の辺りを掴んで嗣美を支えている手もあり、脱力状態でも嗣美は、立ったままの姿勢を維持できた。
 体重を支えられながらの、何度もの絶頂の末に、いつしか嗣美は、身体が宙に浮いている事に気が付いた。背中を下にして、少し斜めになった状態で宙に持ち上げられ、更に全身を撫で回される。足の裏も撫で廻されている。頭を撫でている奴もいる。自分がどんな高さで、どんな体勢をとらされているのかも、全く分からない。とにかく空中にいて、気持ち良かった。それだけだった。嗣美は、前後不覚の中で快感に溺れ、絶頂を繰り返しているのだった。
 空中で悶えた。空中でのけ反った。どっちが上か下かも、もう分からなくなっていた。光も重力もなくなった摩訶不思議な空間で、快感のみが、嗣美の検知し得る全てだった。
 だが、全身への刺激は、不意に止んだ。突如として、虚無の中に取り残された感じがした。思考が停止した状態の何秒かを経た後、嗣美は、自分が四つん這いで堅い台の上のような所に置かれている事を実感した。手に触れる感触から、そこは床の上では無いと思った。テーブルの天板のような触感なのだ。
 テーブルの上で四つん這いにさせられている事は分かったが、嗣美はそれどころでは無かった。男達の気配が感じられなくなったことが、ショックだった。堪えようのない寂寥感《せきりょうかん》に苛まれた。寂しくて仕方がなかった。快感への渇望にも苛まれた。もっともっと触りまくって、気持ち良くして欲しいのに、誰も触ってくれないし、誰の気配も感じない。
「いやぁ、触ってぇ、もっと触ってぇ、もっと気持ち良くして。犯してぇ。廻してぇ。滅茶苦茶にしてぇ。」
 嗣美は、自分でも心の片隅で驚く程に、卑猥な絶叫を上げていた。快感を求める身体が、意識による制御を離れて暴走し始めたような感じだった。身体が勝手に叫んでいたのだ。
「ハメてぇ。お願い、ハメてぇ。セックスしてぇ。大勢のちんちんで、あたしのアソコに、ズボズボやってぇ。」
 必死で訴えた。涙声で、切羽詰まる声で、縋りつくように懇願した。自分の発言に、声色に、たまらなく羞恥心を覚えたが、叫びを止める事が出来なかった。
 叫びに応じるように、ふと人の気配がした。顔のすぐ近くに、どこからともなく人の気配が忍び寄った。その誰かに、目隠しを外された。
 薄暗い部屋の中に、ぼんやりと人影が見えた。見ず知らずの女子高生だった。
 嗣美は意表を突かれた。全く想像外の事だった。男達に囲まれているはずだった。女がいるとしても、特急の女性添乗員のはずだった。それ以外の女がいたとは。それも、茶髪でクタクタのジャケットを羽織っている、見ず知らずの生意気そうな女子高生が目の前にいるのだ。
 全く予想外の出来事への驚愕と共に、嗣美には異次元の羞恥心が巻き起こった。先ほどの卑猥な絶叫を、女子高生に、見ず知らずの生意気そうな年下の小娘に聞かれたのだと気付いたのだ。
 屈辱的だと思った。屈辱も、異次元のものだった。羞恥と屈辱にまみれた快感を期待してはいたが、見ず知らずの生意気そうな女子高生に、あんなにも破廉恥な、欲情丸出しの叫びを聞かれた事は、想像していたのとは全く異質の、耐えがたい羞恥と屈辱だったのだ。
 男達に全身を撫で回され、空中に担ぎ上げられた状態で絶頂しまくっている姿も、見られていたのだろう。そう思うと、泣きたくなる程に情けない気分になる。
 驚きと屈辱で身動き一つ出来ずにいる嗣美に、更に屈辱的な事が起こった。女子高生が、その唇を嗣美の唇に重ねて来たのだ。実に丁寧で優しくて、且つ情熱的なレズキスだった。
 その優しさは、嗣美に、子ども扱いされているような気持ちを味わわせた。


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