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痴漢の巣窟書店 −特急列車添乗員―
【痴漢/痴女 官能小説】

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第14話 OLに、恥辱の波状攻撃-1

 陽子は、美沙と華乃が涌井と辰己にハメられ始めた頃に、会議室を抜け出していた。最後の獲物を陥落させるべく、行動を起こしていた。
 彼女が務める鉄道会社のものでは無い、在来線の列車の中だった。各駅停車の普通列車だ。随分遅い時間なので、人影もまばらだ。そこに獲物を見つけた。嗣美《つぐみ》だ。
 特急列車内で、痴漢に凌辱されたい願望を高められ、涌井や辰己に犯され、美沙にレズクンニまで食らわせられた嗣美だったが、未だ性奴隷や性玩具と呼び得るレベルにまでは、仕上がっていない。涌井達とのファックが終わったところで列車が終着駅に至り、彼女の攻略は中断されていた。
 だが、特急列車を降りてからの彼女のスケジュールは把握していた。持ち物などから住所も調べ上げていたし、美沙が予定を聞き出してもいた。
 嗣美は、列車から降りて一旦彼女の勤め先に帰社し、その後自宅に戻った。自宅で、現在交際中の彼氏と会い、恋人同士の極《ごく》まっとうなセックスを寿ぐ事になっていたのだ。
 その嗣美が、今、陽子の目の前にいた。深夜の在来線の車内にいるのだ。自宅での彼氏とのセックスの後、また、わざわざ家から出て、電車に乗っているのだ。
 服装も、昼間と同じスーツスタイルだ。濃いチャコールグレーのジャケットが、腰の辺りに、くびれをなぞるように密着している。その下では同じ色のタイトスカートが、尻の圧力で伸縮性の限界にまで布地が引き延ばされ、はち切れんばかりになっている。ジャケットの下の白いT−シャツが、乳房の柔らかく丸いラインを表出しているのも含め、実にエロティックな姿だった。
 彼氏との、自宅でのセックスの後の、けだるいに違いない身体に鞭打って、わざわざ深夜の電車内で、嗣美がエロティックな姿を曝しているのにはわけがあった。
「もし、彼氏とのセックスで満足出来無かったら、ここに来てください。」
 美沙からそう言われ、いま彼女が乗っている電車の場所と時間と車両ナンバーを記したメモ用紙を渡されたのだ。
 その瞬間には、嗣美は、メモに指定された所に行く事など、あり得ないと思った。媚薬の影響などで痴漢に凌辱されたい願望を掻き立てられ、涌井や辰己にカラダを許してしまい、絶頂を繰り返すに至った嗣美だったが、行為を終えると、犯されてしまった事への屈辱感や嫌悪感に苛まれたし、媚薬の影響が消失してからは、凌辱願望を高めていた自分を非難する気持ちにもなっていた。
 媚薬で一時的に淫乱化させられたとはいえ、嗣美は未だ、十分な理性を維持し、陥落とは程遠い状態だったという事だ。媚薬の効果が消えて、冷静な判断力が戻って来ると、常識的な思考が出来るようになり、その結果、凌辱願望を高め、見ず知らずの男に身体を許してしまった事に背徳感を覚えてしまったのだ。
 そして嗣美は、自宅に戻り、彼氏に抱かれた。何度も経験した事のある、彼氏とのラブラブのセックスだった。2回の絶頂を味わえたし、彼氏の発射を舌上に受け止め、美味しく飲み下す事が出来た。いつも通りの、気持ちの良いセックスを味わえた。
 幸福感と満足感を心中に溢れさせたまま、帰宅する彼氏を見送ったはずだった。だが、彼氏が帰って数分もすると、これまでに感じた事の無い衝動に、嗣美は見舞われたのだ。
 彼氏とのセックスの余韻がジンジン残る股間が、異様な疼き方をしたのだ。気持ち良くしてもらったのだが、絶頂も味わわせてもらったのだが、何かが足りない感覚が残っているのだ。
 そんな感覚と同時に、嗣美の脳裏で、特急内での淫行がフラッシュバックした。もっと以前の、痴漢に快感を覚えてしまった記憶も、蘇えって来た。
 疼きはどんどん高まっていた。じっとしていられないレベルにまで、疼きがエスカレートして行った。遂にたまりかね、オナニーをしてしまい、絶頂に身をのけ反らせた時、嗣美はハッキリと自覚した。凌辱されないと、満足出来無くなっている自分を。
 一度自覚すると、その願望は際限なく高鳴った。凌辱されたい。今すぐ凌辱されたい。凌辱されて、羞恥と屈辱に満ちた絶頂を味わいたい。屈辱感を伴った絶頂で無ければ、本当の満足は得られない。嗣美はそう思ってしまったのだ。
 そして今、嗣美は電車の中にいるのだ。嗣美の来ているスーツは、いつも仕事に行く時と同じものだ。自分でも見慣れた服装だ。にも関わらず、嗣美には、自分でもその姿がエロティックなものに感じられていた。
 深夜の電車内で、こんなエロティックな姿を曝しているのだから、誰かが飛びついて来ないのはおかしい、とすら思った。乳房の形状を曝したT−シャツといい、尻にピッタリと張り付いたタイトスカートといい、痴漢されて当然の官能的な姿だと思った。
 早く誰かが、触って来て欲しい。見ず知らずの誰かの欲望の的になって、思う存分に凌辱されたい。そんな気持ちになっていた。嗣美は、痴漢待ちをしているのだった。
 快感を求めて、美沙に指定された電車に乗っているはずだったが、今、嗣美の意識は“痴漢待ち”以外の、何ものでも無かった。痴漢され、感じさせられ、行くところまで行って、堕ちるところまで堕ちたいのだ。
 過去の痴漢体験と、特急内での媚薬と凌辱と絶頂の影響が、時間をかけてじわじわと嗣美の精神を侵食している。彼氏とのセックスも、嗣美に自身の変化を実感させる一助となった。
それらはすべて、涌井の計算内の出来事だった。嗣美も、涌井達に攻略されつつあるのだった。
 嗣美は、待望の痴漢に尻を触られた。深夜の電車内で、乗客の数は少なく、全員が寝ている状態だった。そんな中で座席に座らず、ドア付近に立っている嗣美の姿は、少し不自然だった。
 だが、痴漢待ちをするには、そこでそうやって立っている必要があった。座ってしまったり、座席の前の吊革につかまったりしたら、痴漢に遭遇する確率は一気に低くなる。ドア付近で立っているのが、一番痴漢される確率が高い事を、嗣美は熟知していた。今までは、嗣美が極力避けて来た場所だった。


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